アロマテラピーを楽しむ人が増えています。アロマオイルにどのような効果があり、どのように使えばよいのでしょうか。賃貸住宅では難しいといわれるアロマオイルを注文住宅で楽しむ方法について考えます。
目次
アロマを楽しむ人の割合は?
最近、リラクゼーションや癒しの一環としてアロマテラピーを楽しむ人が増えています。
公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)が行った「アロマテラピーに関する意識・実態調査」によると、アンケート対象者女性300人のうち、41%が普段の生活でアロマを使用することが「よくある、たまにある」と答えています。
アロマテラピーとは?
アロマテラピーとは、アロマオイルを使ってリラックスできる空間を作り、健康や生活に役立てることをいいます。
アロマオイルとエッセンシャルオイルの違い
アロマオイルと混同されがちなものにエッセンシャルオイル(精油)があります。エッセンシャルオイルもアロマオイルともいえるのですが、厳密にいうと以下の違いがあります。
エッセンシャルオイルとは、植物の中にある芳香物質を抽出して作られた100%天然成分のものになります。
エッセンシャルオイルには、リラックス効果だけでなく、抗菌作用や美容、ダイエットの効果が期待できるといわれています。100%天然成分なので、値段もアロマオイルと比べ高くなります。
一方、アロマオイルは人の手によって作られた香料をオイルやアルコールで薄めたもので、香りを楽しむことでリラックス効果が得られるといわれております。
このように、エッセンシャルオイルとアロマオイルでは含まれる成分が異なります。
肌につけたり、お風呂に入れたりと、抗菌や美容の効果を期待する場合は、エッセンシャルオイルを使用し、香りを楽しみリラックス効果を期待したいときにはアロマオイル使用するのがいいでしょう。
アロマオイルにはどんな効果があるか
それではさらに具体的にアロマオイルの効果を見ていきましょう。アロマオイルには以下の効果があるといわれています。
2.睡眠の質が高まる効果
3.免疫力が高まる効果
1.リラックス効果
アロマの香りを嗅ぐことで自律神経のバランスが整えられ、リラックスできます。
人はストレスを感じると、感情や自律神経、免疫調節などに影響を与える大脳辺緑系の働きが低下するといわれています。
アロマの香りを嗅いだ刺激により大脳辺緑系の働きがアップして、リラックス効果を得ることが期待できるのです。
2.睡眠の質が高まる効果
自律神経のバランスが整うと、睡眠の質が高まる効果も期待できます。
ストレスが多いと交感神経(運動できる状態)が優位になり寝付けないことがありますが、自律神経のバランスが整うと副交感神経(身体が休んでいる状態)が優位になるためリラックスでき、眠れるようになります。
3.免疫力が高まる効果
アロマの副次的な効果として、免疫力が高まるともいわれています。日常生活でリラックスできるタイミングを作ることで、ストレスが減少します。
ストレスは免疫力の低下を招くともいわれていることから、アロマによってストレスが緩和された結果、免疫力が高まるともいわれているのです。
アロマの香りを拡散させる道具の種類
部屋でアロマを楽しむには香りを拡散させるための道具が必要です。おもに使うことが多い道具は、次の4つです。
2.リードディヒューザー
3.アロマキャンドル
4.アロマランプ
1.アロマディヒューザー
アロマをミスト(霧)状にし、部屋のなかに拡散させるための器具になります。
少量の水とオイルを超音波によってミストにし、部屋に拡散させる「超音波式アロマディヒューザー」と、空気の振動によってオイルを微粒子にして霧状に噴射することによってアロマの香りを拡散させる「噴射式アロマディヒューザー」などがあります。
2.リードディヒューザー
瓶に入ったオイルにリードスティックを挿入し、吸い上げることによって香りを拡散するルームフレグランスです。
火や電気を使わないため、安全性の高い方式です。挿入するスティックの本数で香りの強さを調整できます。
3.アロマキャンドル
アロマオイルを加えたろうそくがアロマキャンドルです。
香りでリラックス効果を得られるだけでなく、さまざまな色彩があるため、お部屋を好みのムードに演出することができます。
安い値段で購入できる小さな「ティーライト」や、部屋のインテリアにもなるグラスに入った「デコレーション(ジェルタイプ)」など予算に合わせて購入するとよいでしょう。
4.アロマランプ
アロマオイルをライトの熱で温めて香りを拡散する仕組みです。
ランプですが火を使わないため、危険が少ないアイテムといえます。お風呂場で使えるタイプもあり、コンセント式、コード式、電池充電式などの種類があります。
アロマオイルはどこで使う?
アロマオイルはどのような場所で使えばよいのでしょうか。
おもに玄関、リビング、寝室で使うことが多いといわれています。それぞれに適した道具は次のとおりです。
2.リビングにはアロマディヒューザー
3.寝室にはアロマランプ
1.玄関にはリードディヒューザー
玄関に入ると、その家独特の臭いがするという話をよく聞きます。玄関には瓶にスティックを挿して香りを拡散するリードディヒューザーを置くのが向いています。
2.リビングにはアロマディヒューザー
リビングは住宅のなかで最も広い空間ですので、ミストにして部屋に拡散させるアロマディヒューザーを置くのがよいでしょう。
3.寝室にはアロマランプ
寝室には優しい明りが必要です。快眠を得るためにはアロマランプを使うのが適しています。
アロマランプは夜間の照明としても美しい輝きを放ちますので、インテリアにも適しています。
外出先でアロマを使いストレスの解消に役立てる
外出先でストレスを感じる場面に遭遇することは多々あります。そうしたときに、アロマを活用すれば、ストレスを緩和させることができます。その活用方法を紹介しましょう。
2.仕事中にストレスを感じたらハンカチにアロマオイル
1.マスク生活を快適にするにはアロマスプレー
2020年以降、マスクを着用することが当たり前の毎日になりました。外出中にマスク自体の臭いが気になりだすこともあるのではないでしょうか。
そのようなときは、アロマスプレーをマスクに吹きかけて使えばマスク自体の臭いを消すことができます。または、水で薄めたアロマオイルを垂らしても使えます。
2.仕事中にストレスを感じたらハンカチにアロマオイル
仕事中、ストレスや疲れを感じたときには、アロマオイルをハンカチに1~2滴垂らして使ってみてください。
ハンカチを持っていない場合はティッシュペーパーで代用することもできます。香りを嗅ぐことでストレスが緩和され心が落ち着き、仕事がはかどるかもしれません。
アロマオイルの使用が賃貸住宅では難しい理由
アロマオイルは賃貸住宅では使用が難しいといわれています。
賃借人のなかには臭いアレルギーの人もいます。通常ならアロマは良い香りであっても、人によっては好ましくない臭いにもなるのです。
賃貸住宅では退去時に原状回復の義務がありますが、国土交通省が定めた「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改定版)」には賃借人が原状回復費用を負担すべきケースとして、次のように記載されています。
この定義の一例として「タバコ等のヤニ・臭い」という項目があります。
タバコ等となっていますので、タバコだけでなく臭いの強いほかのものも含むと解釈でき、ここにアロマオイルを使い続けた結果付いた臭いが該当する可能性があります。
そのため、賃貸住宅ではアロマオイルを使用しないほうが無難といえます。
注文住宅でアロマの香りがある生活を手に入れよう
賃貸住宅では使用が難しいアロマオイルですが、注文住宅であれば心おきなく使うことができます。
アロマは単に香りを楽しむだけでなく、身体にも影響を与えるさまざまな効果・効能があることを見てきました。
特に大きな設備は必要ないので、注文住宅を建てたあとからアロマを始めることも可能です。女性を中心に人気が高いアロマテラピーですが、ストレス緩和のために男性にもおすすめです。
ストレス社会といわれる現代を少しでも健やかに生きていくために、注文住宅でアロマの香りに癒される生活を手に入れてはいかがでしょうか。
(提供:タツマガ)
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