本記事は、園原新矢氏の著書『お金を持ち続けられる人になるための「自分資産化計画」』(クロスメディア・パブリッシング)の中から一部を抜粋・編集しています
お金を持ち続けられる人になるための「最速の方程式」
最初は簡単にお金を儲ける方法や手っ取り早く成功する内容を期待した方もいらっしゃったかと思います。
ご安心ください。昔の私もそうでした。
いまだに手っ取り早い儲け話は大好きですし、この欲望は抑えられません。そして実際にそういった儲け話は存在します。ただあなたの元には話が来ていないだけなのです。
なぜならそういった儲け話はそれを処理できる人にしか集まらず、基本的にはお金持ちにしか出回らないからです。手っ取り早い儲け話は、人によって毒にもなります。リスクを取れない人が無理をして投資をし、破産することだってあるでしょう。
どんな取引や投資案件でも万人に合うものなどありません。
もし、誰もが成功する可能性があるとすれば「自分を資産化する」という行為だけです。自分を資産化することによって、あなた自身が「何かを生める人間」となり、取引や投資案件に左右されずに利益を生み出すことができるようになるでしょう。そうすれば、あなたは相場や商品のせいでお金に悩んだりすることもありません。
あなた自身が金の卵を産むニワトリになるわけなのですから。
投資の世界においては、誰しもが素晴らしい才能を持っているわけではありません。
けれど、私が見てきた中で「お金を持ち続けられる人」になるだけであれば、これほどまでに再現性のある分野を他に知りません。
スポーツの世界で結果を出すのも、研究の分野で名を上げるのも非常に難しいことですが、お金持ちになることだけは誰にでも実現可能な唯一の分野といっても大袈裟ではないでしょう。主婦(夫)であっても、学生であっても、資産をコントロールする力やキャッシュフローを読む力などは誰でも習得することができるスキルです。
あとは、自分コントロール率を上げて投資を継続することができるかどうかだけです。
投資するだけなら簡単ですが、それらを継続することは非常に難しいもの。たまたま投資がうまくいってしまったが故に、その後資産をすべてなくしてしまったという方も見てきました。成功する、お金持ちになるということを「たまたま」「ラッキー」で終わらせてしまうのは非常にもったいないことです。
あなたが「お金を持ち続けられる人」になりたいのであれば、今までに伝えてきたステップを1つずつ堅実に達成していってください。「お金を持ち続けられる人生」は誰にでも達成可能です。
これまでの話をまとめると、お金を持ち続けられる人になるための「最速の方程式」は「明確な野望(50%)+自分コントロール率20%以上(50%)」です。
明確な野望を設定することはすぐにでも取り掛かることができるでしょう。これで50%は達成します。
しかし、残りの50%である「自分のコントロール率を高めること」は時間がかかります。とはいえ、自分をコントロールするといっても「20%」以上自分との約束事を守ることさえできればよいのです。
それができればあなたの成長にも「複利効果」がもたらされ、お金を持ち続けられる人になっていきます。
自分コントロール率20%以上を達成するコツは「成果を感じやすい小さな成功体験」を連続して積み上げることです。そうすることで徐々に自信がつき、夢中で目の前のことに取り組んでいる自分に気づきます。過程を楽しむことができれば成功したも同然です。
「成果を感じやすい小さな成功体験」を達成するには、やはり「環境」を買ってしまうことが最も手っ取り早いといえます。
強制力のある「環境」を用意することで、自分との約束を守る確率は上がり、スピードは一気に速まります。
参考までに「成果を感じやすい小さな成功体験」の具体例をいくつかあげておきます。
(1)毎月末しっかりと財務諸表をつける
毎月のお金の出入りや資産状況を把握することにより、今月支出を抑えられたか、収入は増やせたかなどの変化を数値で確認できるので成果を実感しやすいでしょう。体重計に乗るのと同じで、測定するだけで小さな成功体験を積めるため、手軽に大きな効果を得られます。
(2)自分の24時間を把握して改善する
自分の24時間を何となく過ごしていても変化はありません。
少しでも「置き換えられそうな時間」を発見するだけで「改善できそうな可能性」を感じることができ、やる気が継続しやすいです。未来のために使えた時間をグラフ化したり、手帳に記録を残したりして改善できた時間が増えていく度にご褒美をセットするのも楽しく続けるコツです。メリハリが出るのでおすすめです。
(3)月に一度誰かとカフェなどでフィードバックをする
自分で自分の成果を評価することは難しいものです。
自己肯定感が高い人、低い人もいます。そこで自分が頑張っていること、継続しているものを他人に話しましょう。
誰かに今月の結果を話さなければと思うだけでも効果的な環境を得られたことになります。またFPや会計士などの専門家をつけて伴走してもらうこともおすすめです。
より強制力のある環境を手に入れたことになるはずです。
(4)良質なコミュニティーに参加する
もしも会計や投資などについて本格的に学ぼうとするなら信頼できるコミュニティーを探しましょう。「環境を買う」最もわかりやすい典型的なものですが、非常に効果的です。
自分以外にも同じ志を持っている人がいる中で毎月報告会などをすることにより、1人でフィードバックする以上の効果が得られるはずです。
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