本記事は、園原新矢氏の著書『お金を持ち続けられる人になるための「自分資産化計画」』(クロスメディア・パブリッシング)の中から一部を抜粋・編集しています

本当の野望の見つけ方

野望
(画像=Gajus/PIXTA)

では、あなたに質問します。

「あなたの叶えたい野望は何ですか?」
「なぜその野望を叶えたいですか? その理由を言葉にしてください」

これらの質問に明確に答えることができるならば、あなたは自分の野望を叶えるために「どんな人間にならなければならないか」がすでにぼんやりと見えているかもしれません。「まだ自分の叶えたい野望がわかりません」という人はここで一緒に見つけてしまいましょう。

ここからはあなたの野望を発見するために「したいことリスト」を作成していきます。あなたの野望について「なりたい自分(be)」「したいこと(do)」「欲しいもの(have)」の3つに分けて考えてみましょう。

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(画像=『お金を持ち続けられる人になるための「自分資産化計画」』より)

制限はありませんので、たくさん書き出してください。これらのワークを進めることで、きっとあなたの野望が次第に明確になっていきます。

ただし、注意して欲しいことがあります。あなたが書き出した野望は、本当に心から実現したいと思っているものでしょうか? 実はしたいことリストを書き出すにあたり、「憧れの人や好きな人」「憧れていることや好きなこと」「欲しいものや好きなもの」から逆算して考えても、本当に叶えたい野望は見つからないことが多いのです。

なぜでしょうか?

自分が大好きだと思うものから考えれば、本当に自分が叶えたい野望のヒントが見つかるかもしれないと思うのは当然のことです。しかしながら、「憧れていること・大好きなこと=自分の本当の野望」になるとは限りません。

私たちは周囲からの同意や共感を得やすい「良い」と思いこんでいるものを自分のやりたいことだと思ってしまいがちです。ですが実は誰かの理想をトレースしているだけだったり、上辺だけを取り繕っているものだったりするのです。

セレブのライフスタイルや好きな芸能人と同じメイクやファッション、庭付き一戸建てやスーパーカー、ボランティア活動や田舎暮らしなど、一見すると実現できたら幸せになれそうな気がしますよね。でもよく考えてみてください。

それは本当にあなたが好きなことなのでしょうか?

無意識に誰かの理想を自分の理想にしていませんか?

今一度、あなたの書いた「したいことリスト」を振り返ってみてください。

別の視点でも考えてみましょう。

例えば、あなたがある人を好きになったとします。それを友人に相談した時に必ずといっていいほど聞かれることが、「相手のどこを好きになったのか」ということですよね。

そう聞かれてあなたは相手の好きだと思うところをたくさん伝えます。

優しいから、気が利くから、話が面白いから、かっこいい(可愛い)から、尊敬できるからなどなど……。

たくさんの「好きな理由」を思いつきはしますが、本当のところはどうでしょうか。

正直なところ、なぜ相手のことが好きなのか、その本当の理由は「はっきりとわからないな」と思ったことはありませんか?

安心してください。その感覚はとても正常なものです。

実は先に述べた好きな理由は「なぜ自分が相手を好きになったのか」という理由に直結していません。「自分が好きになった理由はちゃんと説明できる」という自分の一貫性を守りたいために、そして周りを納得させ共感を得るために「後付け」で考えた理由なのです。実際のところ、好きになるのに理由などありません。

私たちは感情で生きる生き物ですから、まず「感覚的」に誰かを好きになって、その後でようやく理論的に「なぜ私はこの人のことが好きなのだろうか」と考えるのです。

つまり、私たち人間は「好きになったことには理由があるはずだ」という思い込みから後付けで理由を獲得しようと考えてしまう生き物なのです。フェロモンや遺伝情報など、様々な角度から人が人を好きになる理由は研究されてはいますが、言葉で明確に説明することは非常に難しいでしょう。そして、これは好きな仕事や趣味であっても同じです。

本当に好きな理由ははっきりとしないにもかかわらず、誰に何と言われようと好きなものは好きなのです。そういう思いがあって「したいことリスト」を書き出した人はそれでいいでしょう。それがあなたのエンジンになります。ですが、自分の好きなことがそもそもわからないという人もいらっしゃるかと思います。

ではそういった人はどうやって野望を見つけていけばよいのでしょうか。

その答えは「したくないこと」から探しはじめることです。

お金を持ち続けられる人になるための「自分資産化計画」
園原新矢(そのはら・しんや)
園原夫婦株式会社 取締役。金融商品取引業者(投資助言・代理業) 関東財務局長(金商)第3206号宅地建物取引士、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会正会員(AFP)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士16歳の時にお金持ちになりたいと決意し、投資やビジネスを手掛ける。19歳で投資に失敗し多額の負債を抱え自殺を考えるが、父親のひと言で思い留まり借金を返済すべく奔走し完済。大学卒業後は証券会社に入社。3年でトップセールスマンになり、起業するという目標を立てる。2010年10月、25歳で妻と一緒に独立し、金融知識の啓蒙を行う会社「園原夫婦株式会社」を設立し、目標を達成。毎年1,000人以上の受講者が北は北海道から南は沖縄まで、さらには海外からもセミナーに参加している。現在は「ビジネス投資」「不動産投資」「ペーパーアセット投資」など、「不労所得」を得られる3つの分野のすべてを自身で行い「実践投資家」として躍進中。また、20年間の実体験で得られた成功体験を元に「年収400万円以上の方であれば2年6カ月で不労所得のある生活を送ることができる仕組み」を築き上げ、すべての人に不労所得のある生活を提供したいという思いから「投資実践会」という会員向けサービスを2015年より運営している。

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