この記事は2022年5月2日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


為替相場
(画像=PIXTA)

2022年5月2日(月)の午前8時に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

2022年5月2日。先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、全ての通貨が下落となり、ドル買いの流れが続く。

円(マイナス1%)は下落の最下位に位置するが、日銀金融政策決定会合で、「毎日指し値オペ」」が実施されることが決定され、円売りが続いている。

米ドル/円は、週足では8週連続陽線となり、一時、131.25円と20年ぶりの高値をつけた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米国では4月3日(火)~明後日4月4日(水)の日程で、金融政策を話し合う会合であるFOMCが開催される。ここでは、50bp(0.5%)の利上げと月額950億ドルのFRBのバランスシート縮小(資産圧縮)が決定される見込みで、金融市場には100%織り込まれている。

今回から、FRBのパウエル議長は2年2カ月ぶりの対面での記者会見に戻るが、記者とのやり取り、表情の微妙な変化などを通じ、この先の金融政策の行方を探ることになる。

すでに市場は、年内10回分(2.5%)以上の利上げを織り込んでいる。今年残された6会合でこなすとなると、4回以上の50bpの利上げが必要で、織り込みはかなり進んでいる。

米ドル/円は基本押し目買い路線だが、材料出尽くしのドル売りには注意を要する。

ボラティリティからの予想レンジは、米ドル/円で127~132円、ユーロ/米ドルで1.037~1.07ドル、ユーロ/円で134~139円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。