この記事は2022年4月28日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PIXTA)

2022年4月28日(木)の午前11時すぎに外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日2022年4月27日(水)は、欧米株が反発するとともに米債利回りが持ち直す中、米ドル/円は128円台を回復した。とはいえ、FOMCを来週に控えて米国債・米国株市場は引き続き不安定な展開が続くと見られ、それに伴い米ドル/円も神経質な値動きが続く公算が大きい。

現在の為替相場の戦略やスタンス

注目の本日4月28日(木)正午ごろに予定されている日銀金融政策決定会合については、現状維持と見て間違いないだろう。

ただ、約20年ぶりの水準に進んだ円安への対応として政策修正への思惑が一部にくすぶっている。0%を中心に±0.25%に設定している長期金利誘導目標レンジの拡大(金利上昇容認)や、「必要なら躊躇なく追加緩和」の文言変更などがあってもおかしくないとの見方だ。

たとえ政策修正がなくても、次回の修正に向けた地ならしを行うとの観測もある。通常正午前後になることが多い日銀の発表が遅れれば遅れるほど、そうした思惑が高まると予想され、米ドル/円相場の値動きは不安定になるだろう。

また、黒田日銀総裁の会見が始まる15時半前後は、欧州勢が参入してくる時間帯とほぼ重なる事から、米ドル/円の値動きは荒くなりそうだ。

▽米ドル/円の日足チャート

220428kandaL
(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。