この記事は2022年4月20日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年4月20日(水)の午前11時すぎに現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
西原宏一 青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。 |
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日、2022年4月26日(火)の米国株は大幅反落。S&P500は2.8%、NYダウは2.4%下落、ナスダックに至っては4%も急落。呼応して米10年債利回りは9.4bps(0.094%)も低下し2.73%へと下落。
米ドル/円は10年債利回りに奇麗に連動し、一時127円割れまで下落。ドルは中国の景気減速や地政学リスクがあり、逃避通貨として買われ、(円を除く)主要通貨全てに対して上昇。結果、豪ドル/円を筆頭にクロス円が反落。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円は米10年債利回りのシャドーマーケットなので、本邦投資家の動向よりも個人的には10年債利回りの動向に注目。
その10年債利回りだが、FRBの連続利上げを控えている中、下落幅は限定的だと思うが、今回のようにナスダックを中心に米国株が急落すれば、当然10年債利回りも下がるためその下げ幅を図るのが難しいところ。
10年債利回りのレベル的には2.72%レベルでいい押し目だと思うのだが、明日4月28日(木)の日銀金融政策決定会合を控えているため、米ドル/円ロングはいったん様子見。
FRBの連続利上げを控えて、米国株が続落、上海総合も軟調なため、豪ドル/米ドルの戻り売り継続。
▽豪ドル/米ドルの日足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。