日経平均 | 2万6,847.90円 △461.27円 |
為替 | 1ドル=130.08円 |
売買高(東証一部、以下同) | 14億2,593万株 |
売買代金 | 3兆4,288億7,300万円 |
値上り銘柄数 | 1,504銘柄 |
値下り銘柄数 | 295銘柄 |
騰落レシオ(25日) | 88.91% |
市況概況
前日の大幅下落の反動や日銀の金融緩和継続を好感して大幅高
米国市場は個別の決算動向などに反応してまちまちだったが、日本市場はハイテク銘柄などを中心とした好調な決算発表に素直に反応して買い先行となった。
それでも、逆に芳しくない決算や週末、ゴールデンウィーク前の手仕舞い売りに押されて軟調になる場面はあった。軟調になるところでは、買い戻しが入り、再び上値を試す展開になったが、上値は限定的だった。
昼の時間帯に日銀の金融政策決定会合の結果が発表されたが、特に何も変わらなかった。とりあえず買い戻しが優勢だった。後場も一段高から始まり、手仕舞いの買戻しなどが多く、上がるから買うというような雰囲気で一気に上値の節目と見られる2万6,800円まで上昇となった。
さすがに、一旦は2万6,800円水準で上値は重くなったが、買い戻しを急ぐ動きは最後まで続き、昨日(2022年4月28日)の大幅下落の反動があって、大幅高での引けとなった。
小型銘柄は買い戻しが少ない分、手仕舞い売りに押されるものは多く、マザーズ指数は大幅安だった。先物はまとまった売り買いが散発的に見られたが、ヘッジの売りと持高調整の買い戻しが主体で、あまり方向感を出すようなことはなかった。
とりあえず、好調な決算に反応するが、やはり上値は重いという感じだ。積極的に買い上がるにはまだまだ先が見えないということだ。日銀のスタンスもいっこうに変わりないのだが、なんとなく手づまり感も強く、株価を押し上げるほどの材料とはならない。当面はこれまでの想定通りと見ても良いのだろう。
テクニカル分析
日経平均
再度雲に突っ込んできたが上に抜けるというところまでは行かない、雲のねじれの日柄でどちらに行くかで方向が決まりそうだ。
あれやこれやと一言
日銀の金融政策決定会合の結果が発表されたが、特に買い上がるような材料でもないと思う。インフレでの景気鈍化はないというような見方なのか、インフレ容認というような低金利政策が続くということであり、先行きに不安の残る結果となっている。
いつまでも低金利政策を続けているうちにインフレがどうしようもなくなるという懸念が出てきている。スタグフレーションよりはましだということなのか、インフレ要因で景気が悪化する可能性が高いので先手を売って金融緩和を続けているということなのだろう。
ただ、いつまでも金融緩和だけで何とかしようとしているうちにスタグフレーションとなる可能性も高まっているのではないかと思う。インフレの影響が出て来るこの先の4月~6月決算などが懸念されるところだ。本日は日銀の態度を好感するような形だが、なんとなく気になることも多い。
いったい、いつまで低金利が続くのか、円安は放置していて大丈夫なのか、貿易赤字が膨らむなかで本当に大丈夫なのか、との疑問もある。これからゴールデンウィーク入りということで、この先の米国動向や企業決算への不安は募るばかりだ。慎重な投資を心掛けたい。
当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。