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投資信託とは何?

投資信託は、投資家から集めた資金をひとつの大きな資金としてプールし、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する。その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品だ。

投資家から集めた資金をどこに投資するかは、運用会社の専門家が投資信託の運用方針に基づいて選定している。

投資信託の運用成績は市場環境などによって変動するため、投資信託の購入後に運用が上手くいけば利益を得るが、運用が失敗することで投資額を下回り損をすることもある。投資信託の運用損益は、投資額に応じてすべて投資家に帰属することになる。

投資信託は、おもに3つの会社が関係する。

1 販売会社 証券会社など投資信託を実際に売買する会社だ。

2 運用会社 ファンドマネージャーと呼ばれる運用担当者が、調査に基づき運用の指示を出す。

3 信託会社 投資家から集まる資金を分別管理し、運用会社の指示に従い、株や債権の売買の処理を行う。

このような仕組みで運営されることによりバランスが働き、運用会社が倒産した場合でも投資家の資金は保護される。ただし、投資信託は元本が完全に保証される金融商品ではない。銀行預金などとは異なるものであるという理解が必要となる。

投資信託のメリットは?

投資信託には大きく4つのメリットがある。まず、初期投資を少額からスタートできる金融商品であること。通常、株式や債券の投資にはある程度の資金が必要となるが、投資信託は1万円程度からスタートできる。

次に、株式や債券への分散投資が可能ということ。個人投資家が自分で分散投資をするには多くの資金が必要となる。投資信託は小口の資金を集約して運用するため、さまざまな資産に分散投資しリスクを軽減することができる。

3つ目は、専門家により運用されるということ。投資信託はプロの専門家が投資家に代わって運用を行うため、より効率的な運用が可能となる。また一般の投資家が買いにくい海外株式や債券、特殊な金融商品への投資も可能となる。

4つ目は、透明性が高いということ。原則として取引価格である基準価額が公表されており、現状の資産価値や値動きがわかりやすい金融商品といえる。さらに決算毎に監査法人による監査を受けるため、適切かつ透明性の高い運用がなされているといえるだろう。