投資信託のデメリットは?
投資信託は投資ビギナーにも手をつけやすく、リスクも低い金融商品だが、反面デメリットもある。
ひとつは、コストがかかること。販売会社や運用会社、信託銀行へ支払う販売手数料や信託報酬は、専門家へ運用委託するためのコストという位置づけになる。これらのコストは販売会社や運用会社によりさまざまだが、販売手数料がかからない「ノーロード」ファンドも多く登場しているので調べて見るとよいだろう。
次に、運用成績が落ちるものがあるということ。これはアクティブファンドについてのリスクとなるが、アクティブ(積極投資)と謳いながら、ほぼ東証などのインデックス指数と変わらないパフォーマンスの銘柄もあり、その場合は上記の手数料分のコストが損といえるだろう。
投資信託が持つリスクとは?
投資信託は値動きのある株式や債券などに投資するため、基準価額は株式市場などの動向により変動し、元本保証はされない。基準価額に影響を及ぼす要因は次のようになる。
投資信託が組み入れている株式や債券の価格変動リスク。株価は市場の需給バランスによって決まる。
為替レートが変動する為替変動リスク。特に外国通貨建ての資産へ投資する投資信託の場合、一般的に円高になれば基準価額にマイナス、円安ならプラスの影響となる。
信用リスク。債券を発行する国や企業が財政難・経営不振などの理由でデフォルトした場合、利息や償還金を支払うことができなくなる。
金利変動リスク。一般的に金利が上がると債券価額が下落し、金利が下がると債券価額は上昇する。満期までの期間が長い債券ほど、金利変動の影響を見込む必要がある。
投資信託は多少のコストはかかるものの、効率的に分散投資できる金融商品といえる。何を選ぶかは迷うところだが、とりあえずはコストが安く、良い商品を選ぶことが大切。初心者はインデックスファンドから始め、選択に自信がある人はアクティブファンドという選択になる。
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