この記事は2022年5月12日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年5月12日(木)の午前11時すぎに外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
神田卓也 株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。 |
現在の為替相場の傾向や相場観
2022年5月12日。昨日11日(水)の米ドル/円は、米4月消費者物価指数(CPI)の発表後に乱高下。CPIが前年比+8.3%となり予想(+8.1%)を上回ると、米長期金利の上昇とともに130.81円前後まで急伸した。
しかし、物価高によるリセッション(景気後退)への懸念などから、一転して米長期金利が低下すると130円台を割り込んで反落。米国株の下落を受けた円買いも入り、一時、129.43円前後まで下値を拡大した。
NYクローズにかけて130円台前半へと値を戻したが前日比0.3%下落して取引を終えており、上値の重さは拭えない。
現在の為替相場の戦略やスタンス
市場では、米国の利上げに対する「期待」より、利上げによるリセッションへの「懸念」が強いようだ。そうした中では米ドル/円が131円台に近付けば戻り売りが強まりやすいと考えられる。
仮に昨日11日(水)の安値(129.43円前後)を割り込めば、次の下値支持と見られる128.7円付近まで下値余地が広がりそうだ。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。