鎌倉は歴史があり自然が豊かなど、魅力的なイメージの多い都市です。しかし実際に住んだことがないと具体的にどんな良さがあるのか、なかなか知る機会がないでしょう。
今回は、家族で住む都市としておすすめの鎌倉の魅力を5つご紹介します。読んでいただくと鎌倉がどんなところか、より深く知ることができるはずです。
目次
鎌倉市とは
神奈川県鎌倉市は三浦半島の根元に位置し、横浜市、逗子市、藤沢市に囲まれ南は相模湾に面しています。2022年4月1日現在で人口は17万2,669人、7万6,673世帯が暮らしています。新型コロナウイルス感染が拡大し始めた2020年3月に比べると、人口はおよそ600人、世帯数は約1,800世帯増えています。
近頃はNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ゆかりの地として注目されています。しかしブランド総合研究所が行う「地域ブランド調査」では、14年連続でトップ10に入るほど魅力ある都市として知られています。しかも2021年調査では、前年の7位から5位へランクアップし、ますます注目が集まっています。
魅力1:史跡や文化財が多い
鎌倉市には、たくさんの歴史のある神社仏閣が点在しています。源頼朝によって創建され重要文化財にも選ばれた「鶴岡八幡宮」は、鎌倉のシンボル的存在です。流鏑馬神事でも有名な例大祭など、さまざまな行事が行われ多くの観光客が訪れます。
他にも、国宝に指定された大仏が有名な高徳院、上杉重房の坐像が重要文化財になり、境内を埋める数千本の紫陽花が見応えのある明月院など、魅力ある神社仏閣を数多く見ることができます。
魅力2:都心に行きやすい
JR鎌倉駅から新宿駅までは、JR湘南新宿ラインで乗り換えなしでおよそ1時間、東京駅まではJR横須賀線でやはり乗り換えなしの1時間弱で到着します。都心へのアクセスの良さも、鎌倉に住むうえでの大きな魅力です。
特に仕事で毎日通勤するとなると、乗り換えなしで1時間というのは1日の疲れに大きく影響するはずです。また帰りの終電は新宿駅発、東京駅発それぞれ23時台まであります。少し早めかもしれませんが、多少の残業をしても十分帰宅できる時間帯と言えるでしょう。
魅力3:自然豊かな環境
鎌倉は海と山に囲まれた、とても自然豊かな環境です。一つの都市の中で海水浴やマリンスポーツ、そしてハイキングと自然を満喫できるのも大きな魅力です。
気軽に海を楽しめる
市の南側は相模湾に広く面し、海水浴やマリンスポーツを気軽に楽しめます。由比ヶ浜海岸はシーズンになると多くの海水浴客が訪れ、海の家もたくさん出て大変な賑わいです。また材木座海岸ではサーフィンやウィンドサーフィンなど、マリンスポーツが盛んに行われています。
豊富なハイキング
鎌倉市は南以外の三方を山に囲まれ、各所にハイキングコースがあります。葛原岡・大仏ハイキングコースは、葛原岡神社を通り鎌倉の大仏に至るコースです。梅や桜、紫陽花や菖蒲紅葉など、季節ごとに草花の変化を楽しみながらハイキングができます。
また、天園ハイキングコースは全長が約7キロメートルもあり、歩きごたえのあるコースです。富士山や相模湾を見渡せる素晴らしい展望から人気があります。
食が充実している
鎌倉は食も充実しており、住めばおいしい食べものを存分に味わえます。
鎌倉野菜
鎌倉野菜とは、鎌倉市や藤沢市周辺で栽培している野菜を指します。鎌倉周辺は野菜作りに適した土壌で、味の濃い野菜が育ちやすく鎌倉野菜の特徴になっています。数多くの品種があり、さらに農薬を減らすなど品質にこだわった鎌倉野菜もあります。
市内にある鎌倉市農協連即売所には、さまざまな種類の新鮮な鎌倉野菜が並び、早朝から買い求める人達で賑わいます。
しらす丼
また鎌倉ではその日の朝に港に上がった、新鮮なしらすを使った「しらす丼」も有名です。腰越港など漁港の近くには、たくさんの「しらす丼」を食べられるお店があり、他にもさまざまな魚介類を味わえます。
お土産も豊富
鎌倉はおいしくて有名なお土産も豊富です。クルミのぎっしり詰まったキャラメルをバターの生地で挟んだ「クルミッ子」、明治20年に日本で初めてハム工場を設立した「鎌倉ハム」のハムやウインナー、鎌倉のお土産の代名詞で、可愛らしい形で愛されている豊島屋の「鳩サブレー」などがあります。
催しやお祭りが多い
鎌倉は催しやお祭りがたくさんある都市です。4月に鶴岡八幡宮で開催される「流鏑馬」には、毎年多くの観光客が訪れます。同じく鶴岡八幡宮で8月に行われる夏祭りの「ぼんぼり祭り」では、鎌倉にゆかりのある文化人や著名人が書いた約4,000点のぼんぼりが灯されます。
他にも夏は由比ヶ浜海岸と材木座海岸の海上で打ち上げられる「鎌倉花火大会」、9月は天狗や鬼、おかめなどの面をかぶった人が行列する「面掛行列」、11月は鎌倉宮で行われる古典芸能の「鎌倉薪能」など、さまざまな催しが一年を通して楽しめます。
地域ごとの特徴
鎌倉は細かく分けると11の地域があり、同じ鎌倉でもそれぞれ特徴が異なります。その違いをよく理解したうえで、住む地域を選ぶようにしましょう。
鎌倉東地域
鎌倉東地域は大部分を山林が占め、丘陵部に小規模な住宅地があります。歴史的遺産や豊かな自然が数多くあり、週末には観光客による慢性的な渋滞が発生します。また地域の大部分が建物の外観などに制限がある風致地区に指定されており、住宅建築には注意が必要です。
鎌倉中央地域
三方を丘陵に囲まれた緑豊かな市街地です。鶴岡八幡宮など歴史遺産も数多くあり、鎌倉の歴史を象徴する地域とも言えます。また鎌倉駅周辺には商業施設や企業の事業所などが集まり、活気ある地域になっています。
鎌倉南地域
こちらも三方を丘陵に囲まれ、南側は相模湾に面し古くからの別荘地として有名です。海岸周辺では、海水浴やマリンスポーツを楽しむ人たちで賑わっています。また江ノ電の長谷駅周辺には土産物店や飲食店が、由比ヶ浜通りには昔ながらの商店に加え新しいお店が集まっています。
七里ガ浜地域
昭和30年代に、丘陵部に大規模な住宅団地が造成され一気に人口が増えた地域です。南側が相模湾に面し景勝地として知られ、さらに七里ガ浜海岸はマリンスポーツを楽しむ若者で賑わっています。
腰越地域
漁港の町として発展してきた腰越地域は、古くからの別荘地や昭和40年代に開発された住宅団地もある多様性に富んだ地域です。すぐ西には藤沢市の江の島があり、地域にとってとても身近な存在です。
深沢市街地域
腰越地域の北に位置し、工業施設が集まっている地域とその周辺の住宅地があります。県道藤沢鎌倉線の沿道には商業施設も点在しています。南部には農地が多く、建築に制限のある市街化調整区域もあります。
深沢丘陵地域
常盤山や台峯の緑多い山並みに沿うように、市街地が形成されています。古くからの市街地と計画的に開発された住宅地があり、地域を東西に走る県道藤沢鎌倉線には商業施設もあります。
北鎌倉地域
北鎌倉駅から鎌倉八幡宮に向かう鎌倉街道沿いに緑地があり、その中に寺院や戸建て住宅が点在しています。まさに古都鎌倉と言える風景で、観光客にとって歴史ある鎌倉の玄関口になっています。
大船丘陵地域
北鎌倉の北に位置し、昭和40年代に豊かな緑の丘陵地の中に大規模な宅地が作られた地域です。居住者の高齢化が進み、さらに交通が不便なことなどから利便性の良い地域に転出する住民が増えています。
大船市街地域
大船駅周辺は商業施設が多く、買い物客で賑わっています。市街地周辺には高校や大学などがいくつもあり、学生の街としても発展しています。東部には企業や文化・教育施設などもあり、多様性のある地域になっています。
玉縄地域
昭和40年代以降に作られた、比較的新しい住宅が多くある地域です。丘陵地の自然も多く、良好な居住環境になっています。南部の工場地域では撤退が続き、跡地に高層住宅や戸建て住宅、大規模商業施設が建設されています。
魅力の多い鎌倉に住んでみよう
鎌倉は史跡や文化財が多く、さらに海と山に囲まれさまざまな楽しみ方ができる都市です。食や催しも充実しており、都心まで1時間と生活の利便性も高くなっています。家族で住むなら、とても魅力のある場所と言えるでしょう。
戸建て住宅を建てるときは、町並みや住み方に合わせた住まいにすると鎌倉をより満喫できるはずです。地域の特徴をよく知る住宅会社に相談して、素敵な住まいを実現してください。
(提供:タツマガ)
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