この記事は2022年6月15日(水)配信されたメールマガジンの記事「岡三会田・田 アンダースロー(日本経済の新しい見方)『1ページで分かる日本経済・財政の論点(4):プライマリーバランス黒字化目標で国力衰退』」を一部編集し、転載したものです。


プライマリーバランス
(画像=metamorworks/stock.adobe.com)
  • 拙速な財政緊縮で、ネットの資金需要(企業貯蓄率+財政収支)が消滅し、名目GDPは150兆円程度の喪失に

  • 名目GDPの喪失が、家計の所得の喪失、財政の悪化、日本の国力の衰退につながった

  • 名目GDPが拡大する環境がなければ、収益環境が悪く、企業の投資は自律的に拡大できない

▽ネットの資金需要を維持できていれば名目GDPは700兆円に

ネットの資金需要を維持できていれば名目GDPは700兆円に
(画像=出所:日銀、総務省、内閣府、Refinitiv、岡三証券、作成:岡三証券)
  • 名目GDP(前年比)-1.1 -0.13
  • 日銀短観雇用人員判断DI(前年差、景気循環要因)+0.042
  • 日銀短観中小企業金融機関貸出態度判断DI -0.27
  • ネットの資金需要(2期ラグ)+2.2
  • 資本蓄積(1期ラグ)+0.13
  • 米国実質GDP(前年比、海外要因);R2=0.80
会田 卓司
岡三証券 チーフエコノミスト
田 未来
岡三証券 エコノミスト
松本 賢
岡三証券 エコノミスト

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