この記事は2022年9月1日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年9月1日(木)の午前11時すぎに外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円は、本日1日(木)の東京市場で139.50円台へと続伸。7月に付けた139.39円前後を上抜けて24年ぶりの高値を更新中だ。
米2年債利回りが15年ぶりの3.5%台に乗せており、日米金利差の拡大がドル高・円安の動きを後押ししている。海外市場でも世界的な長期金利上昇の流れが続くようなら、米ドル/円は心理的節目の140.00円突破を試す可能性もありそうだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米経済指標では本日1日(木)の8月ISM製造業景況指数の結果が注目されるだろう。ただ、米8月ISM製造業景況指数は市場予想によると前月の52.8から51.3へと低下する見通しだ。
米国の景気後退(リセッション)懸念を高める結果となれば、米長期金利と米ドル/円の下押しにつながることも考えられる。明日2日(金)の米8月雇用統計も含めて、米国の景気動向が1ドル=140円台へのカギとなるだろう。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。