この記事は2022年10月12日に「CAR and DRIVER」で公開された「ダイハツ・タントがマイナーチェンジ。アウトドア志向の新シリーズ「ファンクロス」を追加設定」を一部編集し、転載したものです。
ダイハツが軽スーパーハイトワゴンのタントを商品改良。楽しさとアクティブさを表現した新シリーズの「ファンクロス」を新規にラインアップ。カスタム・シリーズはより上質で迫力のあるスタイルに進化
ダイハツは2022年10月3日、軽スーパーハイトワゴンのタントを商品改良し、同日より発売した。
車種展開は以下の通り。
■タント
L:2WD138万6,000円/4WD151万2,500円
X:2WD154万円/4WD166万1,000円
Xターボ:2WD165万円/4WD177万1,000円
■タント カスタム
カスタムX:2WD178万2,000円/4WD190万3,000円
カスタムRS:2WD187万円/4WD199万1,000円
■タント ファンクロス
ファンクロス:2WD172万1,500円/4WD184万2,500円
ファンクロスターボ:2WD180万9,500円/4WD193万500円
今回の改良では、楽しさとアクティブさを表現したアウトドア志向の新シリーズ「ファンクロス(FUN CROSS)」を追加設定したほか、カスタム・シリーズのフロントフェイスの刷新や全シリーズでの機能装備の拡充、新ボディカラーの追加、燃費性能の向上などを果たしたことが特徴である。
まずは新シリーズのファンクロスから解説していこう。
拡大するアクティブ系スーパーハイトワゴン市場に向けて、日常を越えて、楽しい時間を過ごせるアクティブなクルマとして開発したファンクロスは、ターボエンジン搭載車のファンクロスターボと、自然吸気エンジンを搭載するファンクロスでシリーズを展開する。
エクステリアはブラック基調の専用フロントグリルや、アウトドア志向ウォッチのカバーのような造形の前後バンパーガーニッシュ、力強い造形のヘッドライト、シルバー塗装の前後アンダーガーニッシュ、幅広のサイドモール、レジャーシーンで活躍するルーフレール、6本の太スポークまたは8本の細スポークでアレンジしたアルミホイールなどを採用して、自然の風景によく馴染む、アクティブなスタイリングを創出。既存モデルと同様、Bピラーを省いた大開口のミラクルオープンドアも採用する。
ボディカラーはモノトーンのサンドベージュメタリック/レイクブルーメタリック/コンパーノレッド/シャイニングホワイトパール/クロムグレーメタリック/レーザーブルークリスタルシャイン/ブラックマイカメタリック/フォレストカーキメタリックの8色、2トーンのブラックマイカメタリック×サンドベージュメタリック/ブラックマイカメタリック×レイクブルーメタリック/ブラックマイカメタリック×コンパーノレッド/ブラックマイカメタリック×シャイニングホワイトパール/ブラックマイカメタリック×フォレストカーキメタリックの5タイプを設定した。
インテリアに関しては、オレンジ系のアクセントパネルや専用デザインのシート表皮などを配備して遊び心あふれる室内空間を演出。また、シート表皮に撥水加工、後席シートバックに防水加工を施したうえで、上下2段調節式デッキボードやデッキサイド右側/天井ラゲッジルームランプ、後席右側USBソケット(1口)などを採用し、機能性を大きく向上させる。デッキボードは取り外しができ、テーブルとして使うことも可能だ。
デザインの変更を図ったカスタム・シリーズに話を移そう。
最大のトピックはフロントマスクの刷新で、シャープな造形のヘッドライトと一体感を持たせた横長のグリルに、横桟を組み込んだブラックの台形大型インテークをメッキ枠で囲ったバンパー、三角形の樹脂の中にフォグランプを配したサイド部などを採用して、立体感とワイド感を強調したアグレッシブな顔つきに仕立てる。リアセクションでは、バンパーのサイド部のアレンジなどを変更した。
ボディカラーはモノトーンで新色のクロムグレーメタリックとクールバイオレットクリスタルシャインのほか、シャイニングホワイトパール/ブラックマイカメタリック/ターコイズブルーマイカメタリック/レーザーブルークリスタルシャイン/ファイアークォーツレッドメタリックの計7色、2トーンのブラックマイカメタリック×シャイニングホワイトパール/ブラックマイカメタリック×ファイアークォーツレッドメタリックの2タイプをラインアップ。
グレードはターボエンジン搭載車のカスタムRSと、自然吸気エンジンを搭載するカスタムXを設定した。
インテリアについては、ブラック基調の室内に深みのあるブルーを配色し、さらにレザー面積を増やしたファブリック×ソフトレザー調のシート表皮やメッキ加飾などを採用して、シャープかつ緻密な印象のキャビン空間を演出。
ファンクロスと同じく、ラゲッジルームには上下2段調節式デッキボードを配備し、さらにラゲッジ側からも後席のシートスライドが可能なレバーを新設する。従来モデルと同様、Bピラーを省いた大開口のミラクルオープンドアも採用した。
標準モデルのタントに関しては、従来と同じくターボエンジン搭載車のXターボと、自然吸気エンジンを搭載するXおよびLグレードを設定。
ボディカラーはモノトーンの新色のサンドベージュメタリックのほか、アイスグリーン/シャイニングホワイトパール/ホワイト/ブラックマイカメタリック/ブライトシルバーメタリック/レーザーブルークリスタルシャイン/ファイアークォーツレッドメタリック/プラムブラウンクリスタルマイカの計9色、2トーンの新色のホワイト×アイスグリーンとホワイト×サンドベージュメタリックの2タイプを用意する。
一方でインテリアは、内装パーツの一部デザインなどを変更。また、全シリーズでディスプレイオーディオや高精細化した9インチHDディスプレイ、ワイヤレス接続対応のApple CarPlay、HDMIソケットを設定した。
パワートレインは基本的に従来と共通で、KF型658cc直列3気筒DOHC12Vの自然吸気(最高出力52ps/6,900rpm、最大トルク6.1kg・m/3,600rpm)とインタークーラー付ターボ(最高出力64ps/6,400rpm、最大トルク10.2kg・m/3,600rpm)の2機種を設定するが、エンジン制御の最適化などにより燃費性能をアップ。
自然吸気の2WD(X/Lグレード)ではWLTCモードで従来比1.7km/リットル向上の22.7km/リットル、ターボの2WD(カスタムRS/Xターボグレード)ではWLTCモードで従来比1.2km/リットル向上の21.2km/リットルを実現している。
(提供:CAR and DRIVER)