この記事は2022年10月17日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=2jenn/stock.adobe.com)

2022年10月17日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、円(-2.31%)は豪ドル(-2.47%)に続く下落第2位となった。米ドル/円の週間の値幅も、3円62銭と再び拡大傾向にある。

米ドル/円は日足では8日続伸、週足でも9週連続陽線と騰勢を強める。先週、米国で発表された物価関連指標が依然高い伸びを示し、大幅な金融引き締め継続からドル買いが続く。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先月末からの主要中銀の金融政策や重要経済指標の発表を終えており、今週の為替市場ではその落ち着きどころを探る展開となりそうだ。

米ドル/円が150円の大台まであと少しと迫り、政府・日銀の円買い再介入の可能性が高まっている。先月の為替介入後の記者会見で、神田財務官は「為替の水準ではなく、ボラティリティ(≒過度な変動)を標的にした」と説明した。足元で、前回の介入点から3円以上、介入後の安値から8円以上の上伸となっている。

焦点はこれが「過度な変動」かどうかだが、介入のリスクはかなり高まっているとみておきたい。積極的な円買い戦略は取りにくいが、円売りポジションには必ずストップロスを入れる等の基本作業を徹底したい。

週間レンジでは、米ドル/円で145.50~150.00円、ユーロ/米ドルで0.9600~0.9950ドル、ユーロ/円で142.00~147.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。