本記事は、三條公実子氏の著書『シンプルな行動で「思い通りの人生」を手に入れる33のルーティン』(ぱる出版)の中から一部を抜粋・編集しています。
「とりあえず笑顔」作戦で、未来に「良い運」を積み立てる
毎日のルーティンによって着実に自信を育てる一方で、「運」を磨くことも大切です。
ところであなたは、運がいい方ですか? 悪い方ですか?
もし、「悪いかも」と思ったら、なるべく運のいい人の近くにいくのが手っ取り早いです。
朱に交われば赤くなるからです。
では、次に何をするか。
ぜひ行動で運を磨いてください。
「情けは人のためならず」「因果応報」という言葉があるように、自分の行動は、やがて自分に返ってきます。
これがほとんどの運の正体と言っても過言ではありません。
幸運が巡ってきた時に、よく「日頃からいい行いをしたからだ」、と言いますが、案外的を射ているんですね。
私が実践している最も手軽な運の磨き方は、「とりあえず笑顔作戦」です。
たとえば、プライベートで仲のいい友人と会う時、出会いがしらに笑顔になることは難しいことではありません。
でも、単なる知人や会社の同僚はどうでしょう。目も合わさずおざなりな挨拶をしていることはありませんか?
もしそうなら、非常にもったいないです。
出会いがしらの挨拶や笑顔は、あなたの印象を作ります。私が客室乗務員としてJALに入社した後、先輩の1人に言われたことがあります。
「面接室のドアを開けた瞬間に、合否は7割決まる」
その方は、採用面接にも携わっている方だったので、恐らく感覚でおっしゃったのだと思います。
ここで言いたいのは、「第一印象の影響力は大きい」ということ。
第一印象がイマイチだったら、次にその相手に会う時は、あなたは「イマイチなベール」をかぶったまま会うことになるのです。
イマイチな印象を与えていることに気づくことができれば、頑張って挽回するかもしれません。しかし、よほどのことがない限り、相手はそんな表情は出しません。
ですから、第一印象はより良くしたいところです。
では、良い第一印象を作るにはどうしたらいいか。
簡単です。
「笑顔」で挨拶することです。
笑顔で挨拶すると、相手も笑顔になります。
笑顔は世界共通の好意です。
好意には返報性があるといわれています。自然とお互いが笑顔になり、相手に好意を抱くのです。世間話やプライベートの話につながることもあるでしょう。
すると、心の距離が縮まります。親近感がわくのです。
この親近感は、無意識な味方意識であり、応援にもつながります。
そして、因果応報にもつながっています。
笑顔1つで、自分の味方を増やし、いざという時に運となってくれるのです。ぜひ、明日から笑顔を増やしていってください。
ちなみに、笑顔が増えると表情筋が鍛えられますから、顔のたるみなどの老化を防ぐ効果もあります。笑顔がすてきで若々しい客室乗務員が多いのは、それも理由の1つだと確信しています。
応用編として、「挨拶は先手必勝」があります。
嫌いな相手ほど効果抜群です。
嫌いな相手に、「あなたが好意を持っている」と思わせるのです。
嫌いな相手というのは、向こうも嫌いと思っていることが多いですから、ことあるごとにお互いの短所を見つけがちです。
そんな負のスパイラルをあなたから断ち切るのです。敵を減らす、といってもいいでしょう。
ですから、どうせ挨拶するなら、こちらから挨拶しましょう!
向こうが先に挨拶したら、あなたの挨拶は単なる「お返事」になってしまうので、効果は薄れます。
それでは、もったいないですよね。
あなたが誰にでも挨拶していることは、周りも見ていますから、周囲からの評価も上がります。
敵を作らない人、というのは希少価値です。
例外はありますが、多くの場合、「仕事がずば抜けてできるが敵が多い人」より「仕事は手堅い程度でも、敵を作らない人」の方が出世するようです。
そういう人が、組織をつなぐ連結ピンとなって会社経営の骨格を作っているからでしょう。
- 今日から実践
- 今まで挨拶をさけていた、「ちょっと苦手な人」に自分から挨拶してみよう。ねらい目は朝!
笑顔で「おはようございます」が最もハードル低し