この記事は2022年11月2日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年11月2日(水)の午前9時すぎに現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。
現在の為替相場の傾向や相場観
先月、FEDウォッチャーであるニック・ティミラオス氏のハト派コメントにより、ドル金利が反落。呼応して、米国株急騰、ドル安という展開になっていた。
ところが先週、そのニック氏自身が、幾分タカ派のコメントに変貌。先月のハト派コメントにより、FRBがこのところの米国株の急騰を快く思っておらず、マーケットを少し沈静化させたいとの思惑が高まり、一転して米金利が上昇、ドル反発、株は反落という不安定な展開となった。
現在の為替相場の戦略やスタンス
昨日1日(火)のマーケットも神経質な展開で、ISM製造業景況指数が、50.2(コンセンサスは50.0)を上回り、10年債利回りが再び4.05%と4.00%台を回復。呼応して米ドル/円は再び148円台に反発と方向感なく推移。
米金利の混乱とは別に、ユーロ/米ドルの上値は重く、一時パリティ(1.0000ドル)を超えて反発する局面もあったが、あっさり反落し、本日2日(水)午前9時時点で0.9900ドル割れ。一方、米ドル/円は神経質な展開ながらも149円台が極めて重い展開。
FOMCを控えて、ドルストレートのリスクは避けたいところだが、上記のことからユーロ/円の戻り売りで臨みたい。
▽ユーロ/円の日足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。