この記事は2022年11月9日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年11月9日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円は下値を探る展開だ。下値を試しているのは市場参加者のドルロングが増えているからだろう。今年3月から続く強い上昇トレンドなだけに押し目買い意欲は高く、ロングが積まれていくのでそのポジションを一旦切りに行く動きに見える。
また、本日9日(水)の東京時間では米中間選挙の投開票が進んでおり、正午時点で下院は共和党の過半数が確実だが、上院は接戦となっている。
ただし、どのみちバイデン政権と下院共和党がねじれることは確実であり、既にマーケットがある程度織り込んでいることを考えると大きな値動きは期待できないかもしれない。
現在の為替相場の戦略やスタンス
145円の節目が、米ドル/円のサポートとなるが、下に突き抜けるようであればストップが入り、ダウンサイドに走るので短期勝負になる。一方、現段階ではこのまま米ドル/円がズルズルと崩れていきそうな材料もない。ストップはタイトに入れて下がったところを拾っていくオペレーションも間違いではないように思える。
ただ、明日10日(木)に発表されるCPIの結果次第ではどちらにでも動けるように準備はしたい。米インフレ率が予想を上回れば米ドル/円は上昇トレンドが再開して介入相場へ向かい、逆に予想を下回れば長く続いたドル高トレンドが終わる可能性もある。
▽米ドル/円 の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。