この記事は2022年11月21日に「月刊暗号資産」で公開された「米サークル、USDCがApple Pay対応したと発表」を一部編集し、転載したものです。


Apple Pay
(画像=Araki Illustrations/stock.adobe.com)

米ドルに裏付けられたステーブルコイン・USDコイン(USDC)を発行するサークル(Circle)社が、Apple Payに対応したことを発表した。

今回の決済方法導入により、USDコインで支払いを行いたいユーザー層を取り込むことが可能となる。

Apple PayでUSDコインを利用する方法は、企業側がサークルアカウントとAppleの開発者アカウントを開設し、サークル社とAPI連携を行うことで利用することが可能となるという。ユーザーはApple Payで決済を行う際、USDコインを支払い手段として選択することが可能となるため、利便性の向上も期待される。

さらに、今後NFT(非代替性トークン)マーケットプレイスや暗号資産(仮想通貨)関連のゲーム、暗号資産取引所やウォレット、そして国際送金プロパイダーなどは、Apple Payとサークルアカウントを開設することで、色々なサービスに適用することが可能になると説明している。

今後もサークル社は従来の伝統的な決済システムと暗号資産、ブロックチェーンを活用した決済システムをさらに近づけられるよう取り組みを進めていくと述べた。また、この取り組みの一環として、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)等の暗号資産による決済もより簡単に行えるよう努力していくとしている。

サークルは今年9月、USDコインの相互運用性を高める「クロスチェーン転送プロトコル(Cross Chain Transfer Protocol)」を発表しているほか、新たにUSDCに対応するブロックチェーンについても発表した。

対応する予定のブロックチェーンは「アービトラム(Arbitrum One)」、「ニア(NEAR)」、「オプティミズム(OP)」、「ポルカドット(DOT)」、「コスモス(ATOM)」の5つ。そのうちコスモスを除く4つに関しては2022年末までに対応するとしている。(提供:月刊暗号資産