この記事は2022年11月25日に「月刊暗号資産」で公開された「富士通がセトルミントと提携 ブロックチェーン開発クラウドサービスを提供へ」を一部編集し、転載したものです。


FUJITSU
(画像=HTGanzo/stock.adobe.com)

富士通は25日、ブロックチェーンを活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)と社会課題解決を促進することを目的として、ベルギーのソフトウェアスタートアップ企業セトルミント(Settele Mint)と戦略的提携を行うと発表した。また、富士通は子会社の富士通ベンチャーズが運用するファンドを通じてセトルミントに出資を行なったことも明らかにしている。

今回の提携に基づき、富士通は簡単なプログラムでブロックチェーンシステムを開発できるクラウドサービスを提供する。具体的には、トレーサビリティプラットフォームを実現できる富士通のサービス「Fujitsu Track and Trust」のメニューにセトルミントが開発したクラウドサービスを追加した形になる。

今後、セトルミントが開発したサービスを富士通のサービスと合わせてグローバルに販売していき、企業や社会におけるブロックチェーンのシステム開発を加速化させていくという。セトルミントも販売・技術サポートを行うとともに、富士通の総合的なシステム開発の実績や顧客基盤を活用して同社のサービス適用分の拡大を目指す。

セトルミントは複数のブロックチェーンに対応したシステム開発を簡単なプログラミングで実現するクラウドサービスを提供している。同サービスにより、専門知識がなくてもブロックチェーンを活用したシステム開発を短期かつ容易に実現できると説明している。

セトルミントのハイパフォーマンスかつブロックチェーンを簡単なプログラミングで高速に開発できる環境は、富士通のブロックチェーンビジネスの戦略に適合しているという。これまでも酒類メーカー「AB InBev」などの流通プロジェクトで両社は協力してきたが、ビジネスおよびテクノロジーの両面で共創していくことで、欧州、日本、その他の地域において、複雑化するエコシステムの影響をより適切に管理し、信頼できるデータ、トレーサビリティ、ESG、サステナビリティの課題に取り組んでいくとしている。

セトルメントの創業者兼CEOのマシュー・ヴァン・ニカク(Matthew Van Niekerk)氏は発表で、「セトルメントは世界中のあらゆる組織でブロックチェーンの採用を加速し、革新をもたらすことを目指しています。富士通との提携により、我々はマーケットを拡大し、世界中のお客様により大きな価値を提供していきたいと願っています」と述べた。

セトルメントは先月12日、シリーズAラウンドにおいて、OTBベンチャーズ、Allusionなどから1,600万ドル(約22億円)を調達している。この資金調達ラウンドは英VCのモルテン・ベンチャーズが(Molten Ventures)が主導しており、富士通も参加していた。(提供:月刊暗号資産

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