この記事は2022年11月29日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年11月29日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。
現在の為替相場の傾向や相場観
非常に難しい相場になってきた。1998年の動きのようにはならないと思いつつも、かなり似てきているのは事実。
1998年は8月に天井を付けた後、10円以上の下げがあり、130円台での大幅な上下動を繰り返した。この時はこれといった理由もなく2~3円動いたり、時には何の材料もない中、8円上がって8円下がったこともあった。そしてその後、10月の大暴落に繋がった訳だ。
その大暴落は今回ないとは信じているが、今後も理屈がつかない上下動を繰り返すと思われるため、今年稼いだお金を失ってしまわないように気を付けたほうがいいだろう。トレードの金額を小さくしたり、動いているがやらないという選択肢もあると思う。
現在の為替相場の戦略やスタンス
明日30日(水)にパウエルFRB議長の講演があり、これが大きなポイントになってくる。
さらに12月に入ると13日(火)にCPI、15日(木)日本時間早朝にFOMCの結果発表があるが、これが年内最後の大きなイベントだろう。
ここはおそらく大きく変動すると思うが、方向性は決めつけないほうがよさそうだ。
▽米ドル/円 の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。