この記事は2022年11月28日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PIXTA)

2022年11月28(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、米PMIの下振れなどもあり、全ての通貨が上昇。ドル全面安で引けた。

円の上昇率は主要通貨のなかでは中位(+0.85%)にとどまったが、米ドル/円の戻りは依然鈍い。11日(金)のCPI後の戻り高値が142.48円、21日(月)の高値が142.25円、翌日22日(火)の東京時間の高値が142.24円となり、上値は着実に切り下がる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は感謝祭明けでもあり、市場の流動性は徐々に回復する。経済指標の結果などを見極めながら、方向感を探る週となりそうだ。10日(木)のCPIの下振れからすでに2週間以上が経過、指標のインパクトは徐々に薄れる。

今週は月末月初でもあり、イベント多数。以下の経済指標の結果などが、短期的な為替市場の方向性を決定しそうだ。12月1日(木)、10月のPCEデフレーター、11月のISM製造業景気指数、2日(金)米雇用統計が重要。

米ドル/円は、昨年来高値151.95円から瞬間風速で14円27銭の下落を演じたことで、割安感はある。今週は、この水準だから買う、売るという判断ではなく、上述の経済指標の結果などを見極めて、売買は総合的に判断したい。

米ドル/円で137.50~142.50円、ユーロ/米ドルで1.0250~1.0550ドル、ユーロ/円で144.00~147.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。