この記事は2022年11月24日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年11月24日(木)の午前10時すぎに外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日23日(水)の米ドル/円は終値ベースで約1.1%下落。感謝祭休暇を控えたNY市場でドル売りが強まった。
米11月総合PMIの低下を受けて140円台を割り込むと、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の発表後には139.16円前後まで下値を拡大。
FOMC議事録では、大多数が「近く利上げペースの減速が適切になる」と主張した一方、多くが「金利の最終的な水準は従来の見通しをやや上回る」との見通しを示したことが明らかになった。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円は、昨日23日(水)の下落で日足一目均衡表の雲下限と転換線を揃って下抜けた。 チャートフェースの悪化によって続落警戒ムードが高まることも考えられる。FOMC議事録で付けた139.16円前後を下抜ければ138円台に差し込む可能性もあるだろう。
もっとも、本日24日(木)は米国が感謝祭の祝日のため米債市場は休場(株式市場も休場)。米債利回りに敏感な米ドル/円相場も大きく動きそうにはない。
先週16日、17日に下げ渋った138円台後半は下値支持になりそうだ。一方、日足一目均衡表の転換線が通る140.00円付近は強い上値抵抗になると見られる。
▽米ドル円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。