この記事は2022年11月22日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=SB/stock.adobe.com)

2022年11月22日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

先日のPPIのあと米ドル/円は下落し、137.65円付近まで突っ込んだ。しかし、その後の急反発で下ヒゲの長いローソク足となっており、そこで一旦の底入れは確認したのだと思う。

昨日21日(月)、米ドル/円はレジスタンスであった140.80円を突破したため、比較的強い上げとなったが、マーケットがやはりショートだったのだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

直近高値の151.95円をつけたあと急落した米ドル/円だが、天井をつけてこのまま下落トレンドに入ると考えている人もいるし、もみ合い局面の後、円安相場に戻ると考えている人もいる。しかしおそらく、天井を見たと思っている人のほうが多いのではないだろうか。

来年2023年、どこかで米国の利上げは止まるので、日銀の政策変更なしでもまた円高に向かうと思っている人がかなりいる。しかしながらその考えは少し甘いのではないだろうか。なぜなら今回の急落は介入の影響が大きいと思っているからだ。

9兆円のドル売りの効果は10円以上の調整に繋がったと思う。ただしその効果は時間の経過とともになくなる。そのため、しばらくすると再び150円方向を目指すのではないかと考えている。

つまり、137.65円で底入れし、また円安方向に行くと今は考えている。そしてまた最高値を更新し、次は155円を目指す展開を想定している。

▽米ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。