本記事は、石川和男氏の著書『僕たちに残されている時間は「朝」しかない。』(総合法令出版)の中から一部を抜粋・編集しています

人生逆転に成功できた3つの勝因

理由,WHY,なぜ
(画像=tamayura39/stock.adobe.com)

「ダメダメでどん底な状況から、人生を大逆転した勝因はいったい何なのですか?」

雑誌のインタビューなどで、そんな質問を受けると、私は「勝因は大きく3つありました」と回答します。それは、次の通りです。

勝因1 カラーバス効果と「予祝」の効果

具体的な目標や願望を書き出すことにより、カラーバス効果が発動。さらに「予祝」により自信がつき、税理士試験の合格に向けて動き出せたこと。

勝因2 「G+PDCAサイクル勉強術」の活用

効率的な勉強法によって、資格試験に合格し、また、スキルアップできたこと。

ここでいう「効率的な勉強法」とは、PDCAを回して勉強することです。

PDCAサイクルとは、計画(Plan)を立て、実行(Do)して、検証(Check)して改善(Action)を繰り返すことです。ご存じの方も多いかもしれませんが、通常は製造業などで使う手法です。私はこれを勉強やスキルアップに応用しました。

例えば、

【P】日商簿記1級に合格するための計画を立てる

【D】立てた計画にそって勉強する

【C】テキストや参考書でインプットした知識を、問題集や模擬試験などでアウトプットすることで検証する

【A】合格点を下回った原因(本来は解けた問題を読み飛ばした、ケアレスミスをした、時間配分を間違えたなど)を検証し改善する

このように、PDCAを繰り返すことで、レベルアップしていき最終的に目標とする試験に合格するのです。PDCAと資格試験は実に相性がいいのです。

さらに私は、PDCAの前に、「ゴール(Goal)」を加えました。

ゴールを設定することで、「達成したい」という気持ちがより明確になります。「遊びに行く」か「勉強する」かの選択をするとき、迷わず「勉強する」ことを選べたり、飲み会があっても2次会は参加しない、もしくは、飲み会自体に行かないことを選択できたりするようになるのです。

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(画像=『僕たちに残されている時間は「朝」しかない。』より)

勝因3 「朝時間」の活用

「朝時間」を有効活用することで、人生を逆転する時間を確保できたこと。

お待たせしました。本記事のテーマ「朝時間の活用」、満を持しての登場です!

税理士になろうと決心し、勉強を始めた私でしたが、夜、会社から帰って勉強しようとしても、それまでの勤務で疲れ果てて集中力もありませんでした。

「今夜こそは」と、気合を入れて勉強しようと思っていても、急な残業や上司からの飲み会の誘い、お客様の接待などが入ればアウトです。

つまり、夜は「自分の時間」として予定通りにいかないことが多い。もちろん、昼間は勤務中なので、自分の時間を確保することはできません。

消去法で残ったのが、「朝時間」だったのです。

僕たちに残されている時間は「朝」しかない。
石川和男(いしかわ・かずお)
建設会社総務経理担当部長・大学講師・時間管理コンサルタント・セミナー講師・税理士と5つの仕事を持つスーパーサラリーマン。1968年北海道生まれ。受験者全員合格の高校と、名前さえ書けば受かる夜間大学(しかも留年)を卒業後、中小建設会社に入社。経理部配属も簿記知識ゼロのため上司から怒鳴られる日々を過ごす。20代後半に「このまま一生を終えたくない」と一念発起。人生逆転計画を立て、税理士試験合格という目標を立てる。仕事で活用していたPDCAサイクルを取り入れることで効率的な勉強法を獲得。働きながら日商簿記3級・2級、建設業経理事務士2級・1級、宅地建物取引士試験に合格。税理士試験にも合格して目標を達成・開業。また、PDCAサイクルをスキルアップ・ダイエット・読書など様々な場面に応用することで、転職先では入社1年未満で課長に昇進(同社創立以来最短記録)。一方で税理士、講師、時間管理コンサルタントとして社内外で多くの指導を行っている。

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