本記事は、石川和男氏の著書『僕たちに残されている時間は「朝」しかない。』(総合法令出版)の中から一部を抜粋・編集しています
人生逆転に成功できた3つの勝因
「ダメダメでどん底な状況から、人生を大逆転した勝因はいったい何なのですか?」
雑誌のインタビューなどで、そんな質問を受けると、私は「勝因は大きく3つありました」と回答します。それは、次の通りです。
勝因1 カラーバス効果と「予祝」の効果
具体的な目標や願望を書き出すことにより、カラーバス効果が発動。さらに「予祝」により自信がつき、税理士試験の合格に向けて動き出せたこと。
勝因2 「G+PDCAサイクル勉強術」の活用
効率的な勉強法によって、資格試験に合格し、また、スキルアップできたこと。
ここでいう「効率的な勉強法」とは、PDCAを回して勉強することです。
PDCAサイクルとは、計画(Plan)を立て、実行(Do)して、検証(Check)して改善(Action)を繰り返すことです。ご存じの方も多いかもしれませんが、通常は製造業などで使う手法です。私はこれを勉強やスキルアップに応用しました。
例えば、
【P】日商簿記1級に合格するための計画を立てる ↓ 【D】立てた計画にそって勉強する ↓ 【C】テキストや参考書でインプットした知識を、問題集や模擬試験などでアウトプットすることで検証する ↓ 【A】合格点を下回った原因(本来は解けた問題を読み飛ばした、ケアレスミスをした、時間配分を間違えたなど)を検証し改善する
このように、PDCAを繰り返すことで、レベルアップしていき最終的に目標とする試験に合格するのです。PDCAと資格試験は実に相性がいいのです。
さらに私は、PDCAの前に、「ゴール(Goal)」を加えました。
ゴールを設定することで、「達成したい」という気持ちがより明確になります。「遊びに行く」か「勉強する」かの選択をするとき、迷わず「勉強する」ことを選べたり、飲み会があっても2次会は参加しない、もしくは、飲み会自体に行かないことを選択できたりするようになるのです。
勝因3 「朝時間」の活用
「朝時間」を有効活用することで、人生を逆転する時間を確保できたこと。
お待たせしました。本記事のテーマ「朝時間の活用」、満を持しての登場です!
税理士になろうと決心し、勉強を始めた私でしたが、夜、会社から帰って勉強しようとしても、それまでの勤務で疲れ果てて集中力もありませんでした。
「今夜こそは」と、気合を入れて勉強しようと思っていても、急な残業や上司からの飲み会の誘い、お客様の接待などが入ればアウトです。
つまり、夜は「自分の時間」として予定通りにいかないことが多い。もちろん、昼間は勤務中なので、自分の時間を確保することはできません。
消去法で残ったのが、「朝時間」だったのです。
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