本記事は、石川和男氏の著書『僕たちに残されている時間は「朝」しかない。』(総合法令出版)の中から一部を抜粋・編集しています

ホットコーヒーは飲まない

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(画像=nishihama/stock.adobe.com)

朝のゴールデンタイムを活かすべく、早起きをしたあなた。

その瞬間から競争が始まっていると思ってください!

何の競争かというと、「集中力」という貯蔵タンクがなくなるまでの競争です。

私は集中力というものは、起きたときが一番あり、徐々に切れていくものだと思っています。ですから、起きた直後から勝負なのです。

その重要な時間を、ダラダラ過ごすのはもったいない。何度も言いますが、起きた直後の2時間と、昼間や夜の2時間では、時間の濃さが違う。集中力という「力」に差があるからです。

私が、バスルームで歯を磨き、髪を乾かすことも髭を剃ることもしないで、朝の支度を終えるのは8分ほど。あとはスーツに着替えるだけで朝の用意は終了です。それもこれも、まだ集中力がピークである朝の時間を1分たりとも無駄にしたくないからです。

もちろん、朝の段取りは人それぞれでしょう。鏡に向かって、笑顔の練習をするのが日課という営業職の方もいます。マナー講師で、姿見の前で全身を入念にチェックすることを課しているという方もいるでしょう。どんな用意の仕方でもかまわないのですが、ここで1つだけお伝えしたいことがあります。

それは、温かい飲み物を飲んで落ち着かないこと。

朝活を定着させるテクニックの1つは、「ホットコーヒーは飲まない」です。

朝の用意は、スピード第一です。温かいコーヒーでは戦えません。冷たいコーヒーで判断能力を研ぎ澄まし、目標達成の活動を行うのです。もちろん、朝の目標達成の活動が終わってから、ゆっくりコーヒーを飲んで会社に行くのはかまいません。

ちなみに、私は大学時代から30年以上、ずっと朝食を取っていません。

「あなたも朝食を抜け」と言っているわけではありません。朝食は食べたほうがいいか、抜いたほうがいいかというのは、永遠の論争になっていますが、医者からの注意や指示がない限り、私は「自分の好きなほうを選べばよい」と考えています。

食べないほうが調子がよくて、頭も回転するのなら食べなければいいし、食べないと落ち着かないという人は食べればいい。

私が言いたいのは、食べるにしても、食べないにしても、起きてすぐ温かい飲み物を飲みながら、ゆっくりソファに座ってくつろがないでほしいだけなのです。

かく言う私も50歳を超え、健康に気を遣うようになりました(健康診断で急に数値が悪くなる年頃になってしまったのです)。そこで、ビタミン剤などのサプリメントや甘酒、プロテインなどを飲んでいます。読書や勉強、通勤時や運転中にも飲めるので、朝の時間を無駄にすることもありません。

あなたが、もし私と同様に朝食抜き派なら、サプリメントを利用したり、栄養になるドリンクを飲んだりすることをお勧めします。

僕たちに残されている時間は「朝」しかない。
石川和男(いしかわ・かずお)
建設会社総務経理担当部長・大学講師・時間管理コンサルタント・セミナー講師・税理士と5つの仕事を持つスーパーサラリーマン。1968年北海道生まれ。受験者全員合格の高校と、名前さえ書けば受かる夜間大学(しかも留年)を卒業後、中小建設会社に入社。経理部配属も簿記知識ゼロのため上司から怒鳴られる日々を過ごす。20代後半に「このまま一生を終えたくない」と一念発起。人生逆転計画を立て、税理士試験合格という目標を立てる。仕事で活用していたPDCAサイクルを取り入れることで効率的な勉強法を獲得。働きながら日商簿記3級・2級、建設業経理事務士2級・1級、宅地建物取引士試験に合格。税理士試験にも合格して目標を達成・開業。また、PDCAサイクルをスキルアップ・ダイエット・読書など様々な場面に応用することで、転職先では入社1年未満で課長に昇進(同社創立以来最短記録)。一方で税理士、講師、時間管理コンサルタントとして社内外で多くの指導を行っている。

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