この記事は2022年12月21日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


金融政策
(画像=takasu/stock.adobe.com)

2022年12月21日(水)の午前10時すぎに現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日20日(火)の為替市場では急速に円高が進行。きっかけは、日銀が長期金利の上限を0.5%に引き上げる事を発表したこと。

黒田日銀総裁は、今回の長期金利の許容幅拡大(±0.25%から0.50%へ)は利上げではなく、緩和の出口でもないことを強調。更なる変動幅拡大についても否定している。加えて、必要であればと、追加の緩和措置にも言及した。

しかし、言葉でどういっても、これは日銀の事実上の利上げ。これにより米ドル/円は一日で約7円も暴落(今年の米ドル/円はよく動く)。心理的サポートである130.00円に迫る130.58円まで暴落した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

日米金利差は依然かなり大きいものの、当面金融政策は動かさないといっていた日銀が動いたことはマーケットに大きなインパクトを与えた。

欧米勢のクリスマス休暇が近づいているため、今週はリスクを控えようと考えていたのだが、昨日20日(火)に日銀が「事実上の利上げ」を発表した後は、米ドル/円の戻り売り戦略を再開。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。