この記事は2023年1月12日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PIXTA)

2023年1月12日(木)の午前11時すぎに外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

本日12日(木)は米12月CPIに市場の関心が集まっている。市場予想は前年比+6.5%、コア前年比+5.7%となっており、前回11月の+7.1%、+6.0%からさらに伸びが鈍化すると見られている。

なお、直近5回の米CPI発表当日の米ドル/円の値幅は、8月▼3.3円 9月△3.0円 10月△1.2円 11月▼6.4円 12月▼3.3円と、平均3.4円の激しい値動きを記録。

FRBが金融政策は「データ次第」のスタンスを取っていることから、「データ次第」で市場の思惑が大きく揺さぶられるためだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今回のCPIも、予想以上に鈍化すれば、市場はFRBの利上げ打ち止めとその先の利下げ転換を先取りして動くことになりそうだ。反面、予想ほど鈍化しなかった場合はFRBが次回も50bpの大幅利上げを継続するとの思惑を呼びやすく、利上げ打ち止め時期の後ずれ観測に繋がることも考えられる。

いずれにしても、米12月CPIの「データ次第」で米ドル/円は大幅に変動する公算が大きい。CPIが発表される本日12日(木)日本時間22時30分以降は、米ドル/円の取り扱いに十分な注意が必要となりそうだ。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。