この記事は2023年1月11日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=OpenStudio/stock.adobe.com)

2023年1月11日(水)の午前10時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

今週のマーケットで気になっているのがユーロ/米ドル。中長期のドル安、つまりユーロ/米ドルに関して個人的な強気のスタンスは変わらず。ただ、ユーロ/米ドルは過去2ヶ月0.9500ドル台から一方的に上昇してきたため、年初はいったん調整があると想定していた。

実際1月のユーロ/米ドルは、3日(月)に160pipsほど急落してスタート。その後米国の平均時給とISMの悪化もあり、大きく踏み上げ、自分がチェックしているオシレーターであるシーケンシャルでの調整は短期に終了し、上昇トレンドの再開を示唆している。

一方、豪ドル/米ドルの強気スタンスは変わらず。豪ドル/米ドルに強気である理由のひとつは、中国経済の回復期待。その中国経済の復活は、オーストラリアのみならずドイツを筆頭とした欧州にもポジティブ要因といる。この点においてはユーロ/米ドルも、大きな調整もなく上昇する可能性も高まっているのではないかと考えている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

明日12日(木)の米CPIを控え、ドルショートのみに傾けにくいが、こうした背景から豪ドル/米ドルに加え、ユーロ/米ドルのロングも検討している。米ドル/円は、クロス円上昇トレンドの影響もあり132.00円を挟んで乱高下。米ドル/円は丁寧に戻り待ちスタンスで。

▽米ドル/円の4時間足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。