この記事は2023年1月13日(金)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年1月13日(金)の午前9時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。
現在の為替相場の傾向や相場観
今週最大の注目イベントだった米CPIが昨日12日(木)に発表された。
振り返ると、前年同月比では6.5%上昇と、2021年10月以降で最も低い伸び。コアCPIも前月比0.3%上昇。前年同月比では5.7%上昇と、21年12月以来の低い伸びとなっている。
CPIの数字はコンセンサスどおりとはいえ、総合は6カ月連続の鈍化と、ピークアウト感も顕著。ブルームバーグのドルインデックスは一時1%下げている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米国株市場ではS&P500種が3日続伸。NY金先物相場も続伸。利上げペース鈍化観測でスポット価格は一時1.4%高となり、昨年5月以降初めて1オンス=1900ドルを突破している。
WSJ(ウォールストリートジャーナル)が次回FOMCは25bp利上げという報道をしたこともあり、最終的にはドルは全面安。
個人的なドルショートのスタンスも変わらず、ユーロ/米ドルの押し目買い継続で臨みたい。
▽ユーロ/米ドルの日足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。