この記事は2023年1月16日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=node/PIXTA)

2023年1月16日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、全ての通貨が上昇しており、昨年秋までのドル高の修正が続く。

その上昇の最上位は円(+3.22%)。先週12日(木)の日本時間早朝に読売新聞が今週の日銀金融政策決定会合での「大規模緩和の副作用点検」と「追加の政策修正」の可能性を伝え、円も独歩高となっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

前回12月の日銀金融政策決定会合でYCC(イールドカーブ・コントロール)の変動幅を0%をはさんで上下0.50%に変更したことで、明日17日(火)~明後日18日(水)の会合での再修正への思惑が高まる。

黒田日銀総裁は、昨年10月の会見まで「YCCの修正は金融緩和の効果を阻害する」としてきたが、12月には「景気に全くマイナスにならない」と豹変した。もはや、誰も黒田総裁の発言に耳を傾けないばかりか、信用しなくなり始めており、今週の会合で何が発表されても驚かない。

黒田総裁の任期が今年4月に迫り、新体制への円滑な移行を視野に入れた場合、再修正は現実的なシナリオだ。オプション市場では、今週米ドル/円では7円以上と大きな変動を織り込む。あくまで結果次第だが、再修正で円買い、据え置きで円売りと大雑把にみている。

今週は、米ドル/円で125.00~132.00円、ユーロ/米ドルで1.0750~1.1100ドル、ユーロ/円で135.00~142.000円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。