この記事は2023年1月19日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=cassis/stock.adobe.com)

2023年1月19日(木)の午前11時すぎに外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日18日(水)の米ドル/円は日銀が金融政策の現状維持を発表すると131円台半ばへと3円急伸。しかしその後は戻り売りが優勢となり、NY市場に入ると複数の米経済指標の悪化を受けて127円台半ばまで4円下落した。

ところが、FRB高官のタカ派発言を受けて129円目前まで1.5円切り返すなど、一日を通して値動きの荒い展開が続いた。

日足は陽線引けこそ確保したものの、長い上ヒゲが上値の重さを物語っている。本日19日(木)あらためて127円台に差し込む可能性も低くなさそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

日銀は昨日18日(水)の会合で大規模金融緩和を維持する姿勢を鮮明にした。また、FRBは複数のメンバーが政策金利を5%超に引き上げる必要性を強調した。

市場はこうした日米当局の姿勢をいずれも信用していないようだが、当局の意向を完全に無視する形でドル売り・円買いを進めるのは難しいのではないだろうか。

日米の金融政策を巡る思惑が交錯している以上、米ドル/円は本日19日(木)も不安定な値動きが続く公算が大きいが、先週来幾度となく下げ渋った127円台半ばから前半はサポートされると見る。

▽米ドル/円の4時間足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。