この記事は2023年1月17日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Andrey Popov/stock.adobe.com)

2023年1月17日(火)の午前11時すぎに現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

現在のマーケットの注目は、明日18日(水)の日銀の政策金利と声明発表だ。前回のサプライズもあり、世界中が注目している。

前回はYCC(イールドカーブ・コントロール)の長期金利の上限を0.25%程度から0.50%程度へ引き上げ、事実上の利上げだった。今回は、明日18日(水)の正午過ぎに発表されるため、海外勢にとってはあまり時間がなく既にポジションの解消や軽減に動いているようだ。

今回、政策に変更がなく現状維持だったとしても、4月の黒田総裁退任後、新総裁体制以降は何かと変化が出てくるだろう。米ドル/円の方向性としては米景気が悪化し今年後半には120円方向に向かうことが考えられる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは125.00~132.50円。ワイドだが、日銀で再びサプライズがあった場合を想定したレンジ。そうでなければ予想上値が131円ちょうど辺りで考えている。

戦略的には戻りを丁寧に売るスタンス。日銀発表で現状維持となれば上に吹くだろうが、その際は買いでついていくのは難しいため、待ってから売ったほうがよさそうだ。

また、可能性としては極めて低い(ほぼないとは思う)が、もし、0.50%を0.75%に引き上げるようなことがあれば、125円方向への下落が考えられ、万が一こうなった場合は突っ込んで売るしかないだろう。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。