この記事は2023年1月17日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年1月17日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。
現在の為替相場の傾向や相場観
全ては明日18日(水)の日銀の金融政策発表次第。よって本日17日(火)は小動きの日となりそうだ。日銀の結果次第では米ドル/円は上下2円は簡単に振れるだろう。
おそらく大きな政策変更はないと思っているが、このところ政策変更を予想するエコノミストも少し増え、マーケットの現場のほうは政策変更があるのではないかと思っている人はもっと多いように見える。
たとえ枠を広げたとしても、ますます日銀の政策に対する不信感が出てきて、さらにJGB(日本国債)の売りが出る可能性もある。
現在の為替相場の戦略やスタンス
そもそもYCC(イールドカーブ・コントロール)のような政策をとってしまった以上、最終的には金融機関が通常業務に使う必要な分以外は全て、日銀が最終的に買うことなってしまうだろう。それが600兆円なのか800兆円なのか、具体的な金額ははわからない。
また多少金利が上がったとしてもやはり上昇には限界がある。そのため大量にJGBを買うと、次は円売り材料に急転換してしまうタイミングがやってくるだろう。そこにも注意したい。目先の攻防は円高材料に見えるが、潜在的な円売りの危険性をはらんでいることは念頭においておきたい。
▽米ドル/円 の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。