この記事は2023年2月15日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年2月15日(水)の午前11時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。
現在の為替相場の傾向や相場観
注目の1月CPIは前月比0.5%上昇。Bloombergがまとめたエコノミスト予想中央値と一致。前年同月比では6.4%上昇で、市場予想(6.2%上昇)を上回った形。発表された数字にサプライズはなく、事前に懸念されていた強烈な乱高下はなし。
CPIを受けて米金利は上昇。呼応して米ドル/円は一時133円台を回復。高値は133.32円。ただ他通貨に目を向けると、米CPIというイベント後にも関わらず、狭いレンジでの推移ではあるものの、どちらかといえばドル安。結果、総じてクロス円が底堅く推移している。
ただ、そのクロス円の通貨ペアの代表でもある豪ドル/円も年初来高値を更新し、一時93.04円まで値を戻したが、伸びきれず。
現在の為替相場の戦略やスタンス
日銀人事というノイズはなくなったが、今年のFX相場はまだ明確なトレンドが出ておらず、レンジに終始。米ドル/円に関しては、強気スタンスを変えていないが、慎重に押し目を待ちたいところ。
▽米ドル/円 の日足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。