この記事は2023年2月21日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年2月21日(火)の午前11時すぎに現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。
現在の為替相場の傾向や相場観
FRBの利上げ長期化観測が強まり、ドル堅調の流れだろう。直近高値である135.11円をつけたあと、135円台からは落とされてしまったが、133円台は底堅そうだ。
新日銀総裁候補である植田氏から、所信表明は断続的に出てくるとは思うが、円高に繋がるようなYCC(イールドカーブ・コントロール)修正の話はおそらく出さないだろう。少なくとも米国の経済指標が良く、インフレ懸念が沈静化しないようであれば、25bpの利上げが2回ではなく3回になる可能性。
3月の利上げが50bp説も徐々に増えてきた。これだけPPIやCPIの数値が高い状態は、ずっとは続かないとは思うが、この状況からしても目先は利上げの取りやめなどは考えられない。それを考えると、日米の金利差は拡大し、米国債の利回りも上がってきており、やはりドル高の流れ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円予想レンジは133.00~137.00円。チャートを見ると9日移動平均線が133円を下支えしそうで、90日移動平均線、200日移動平均線、フィボナッチの38.2%戻しなどが137円付近にあることから、137円を上回ることは考えづらそうだ。よって、この予想レンジを想定。
戦略としては押し目買いから入り、136円台の跳ねたところで利食いたい。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。