この記事は2023年2月20日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=sergey_p/stock.adobe.com)

2023年2月20日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週の主要通貨の対ドルでの騰落は、米国の経済指標の上振れもあり、全般ドル高が進行しているが、ドル買いは想像以上に緩やかなもので終わっている。円は下落通貨の最上位(-2.09%)。

ただ、米ドル/円の週間レンジは3円76銭にとどまり、昨年秋までの日米の金融政策の格差の拡大を背景としたような急速なドル買い円売りは再現していない。米金利の上昇や米国の利上げの織り込みに対し、ドル買いの反応が鈍くなっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

短期的な為替市場の方向性を決めるという点で、今週も小粒ながら複数のイベントが予定されているが、大きな流れを作るほどでもないだろう。

今週は24日(金)の新日銀正副総裁の衆議院での所信聴取と質疑に注目している。総裁候補の植田氏が何を語るか、あくまで国会を無難に通過することが先決であり、「金融緩和が必要、緩和の修正は環境を見極めながらゆっくり」、この辺りに着地することだろう。

仮にこの結果に終われば、ドル買いイベントとなるが、新総裁に期待されるのは就任後の黒田緩和の修正。今週は強弱材料が拮抗しており、デイトレなど短期取引に終始するつもりだ。

今週は米ドル/円で132.00~136.50円、ユーロ/米ドルで1.0550~1.0800ドル、ユーロ/円で141.00~145.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。