この記事は2023年3月3日(金)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

FXトレード戦略
(画像=ipopba/stock.adobe.com)

2023年3月3日(金)の午前8時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

当コラムで注目している米金利は、今週も続伸。昨日2日(木)のNY市場では、米10年債利回りに続いて、米30年債利回りも4%を突破。米10年債利回りは一時4.089%に達している。これで全ての年限がこの水準に達したこととなる。

米ドル/円と相関性の高い米2年債利回りも続伸しており、一時4.941%と5.00%に急接近。米ドル/円も一時137.09円に到達。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米FF金利先物のインプライド金利をチェックすると、FRBのターミナル金利はおよそ5.50%まで上がっている。そして年内の利下げ予測もほぼ消滅。2024年の3月頃からは利下げが予測されているが、急速な利下げ予測は大きく後退している。

結果、米2年債利回りは5.2%程度まで上昇するのではないかと想定。日銀ピボットが後退したままだと仮定すれば、米ドル/円は米2年債利回りの上昇につれ140円を超える可能性が高まっていると考えている。

5.20%へ上昇する米2年債利回りに追随して、140円へと続伸する可能性が高まった米ドル/円に注目だ。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。