この記事は2023年3月24日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年3月24日(水)の午前8時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。
現在の為替相場の傾向や相場観
今週最大のイベントだったFOMCが昨日23日(木)日本時間未明に開催された。政策金利は、25bp引き上げられ、4.75%~5.00%へ。あと一回程度の利上げの可能性はあるものの、利上げ局面の終焉に近いことを示唆したといったところだ。
マーケット参加者の見方に少し相違があるが、パウエルFRB議長のコメントはある程度コンセンサスどおりだった。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米金利先物市場では、来年1月のFF金利先物は4.00%程度になっており、年内数回の利下げを織り込んでいる。パウエルFRB議長はなにもコメントしていないが、マーケットは、年内のピボットを織り込んだままということになる。
これを受け、米2年債利回りは再び4.00%を割り込んでいる。米2年債利回りの上値が極めて重く、米ドル/円の下値余地が拡大。よって128円に向けて、米ドル/円の戻り売りスタンス継続で臨みたい。
▽米ドル/円 の日足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。