この記事は2023年4月24日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=hit1912/stock.adobe.com)

2023年4月24日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの動きは一段と縮小。目先の材料難を反映して、方向感に乏しい展開が続く。円は下落通貨のなかでは中位(-0.28%)に位置しており、米ドル/円の週間の値幅も小幅にとどまる。

直近の7週間の米ドル/円の週間レンジを振り返ると、3円79銭⇒3円55銭⇒3円35銭⇒3円18銭⇒3円11銭⇒2円20銭⇒1円58銭と縮小。強弱感のきっ抗から、年初までのような大きな動きにはなっていない。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は日銀に植田総裁が就任して、初めてとなる日銀金融政策決定会合をむかえる。植田総裁はこれまで国会の所信聴取や就任の記者会見を通じて、「金融緩和継続」の姿勢を貫く。

先週は後半に、ブルームバーグやロイターが今週の日銀金融政策決定会合での据え置きの観測記事を掲載したことで、緊張感はやや低下している。しかし、植田総裁は過去の論文などで「YCC(イールドカーブ・コントロール)は微調整に向かない。

年限の短期化も同様の問題を抱える」としている。あくまで、政策変更なしをメインシナリオに据えるが、YCCの修正や撤廃は円買い要因だけに注意しておきたい。

今週は米ドル/円で131.00~136.00円、ユーロ/米ドルで1.0900~1.1100ドル、ユーロ/円で144.00~149.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。