この記事は2023年5月30日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Dilok/stock.adobe.com)

2023年5月30日(火)の午後12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

今週の米ドル/円のイメージとしては上方向。また米国の利上げに関しては、利上げ実施確率が非常に上がってきている。

Fedウオッチでの見込みでは、6月が7割弱、6月・7月に関してはほぼ100%となっている。以前7月に利下げという予想を立てている人もいたが、それは完全になくなり、個人的に11月か12月だと思っていた利下げも、ここまでくるとやはり来年にずれ込むのだろう。

よって米ドル/円の金利差は拡大方向しかなく、ファンダメンタル的にドルは上に行きやすい地合い。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは138.50~142.50円。予想上値は添付画像の61.8%戻しのレベル。141円台に乗ってきたとすれば、その上にはあまりはっきりした上値抵抗がなく、50%戻しレベルで止まると思っていたものも突き抜けた。

前述のファンダメンタル要素に加え、こうしたテクニカル面からも上昇は止まりそうにないので、もう一段上まで行ってショートが全部切れないことには、なかなか下方向へのトレンド転換は遠そうだ。

ここからの具体的戦略としては、139円台前半で買い場を探し、139円台後半は打診買い、141円台後半から142円台前半で利食い、というスタンスで臨みたい。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。