「イーグル・レア」の製法
「イーグル・レア」は、バッファロートレース蒸留所の看板商品「バッファロートレース」と同じマッシュビル(原料の比率構成)で造られています。
「マッシュ #1」と呼ばれるこのマッシュビルの特徴は、ライ麦比率が低くトウモロコシ比率が高いため、できあがるウイスキーが甘く優しい味わいになることです。
「バッファロートレース」との最大の違いは熟成期間の長さで、他にも違いはありそうですが、残念ながら細かな情報は非公開になっています。
「イーグル・レア」の種類
「イーグル・レア」のラインナップについて、現行品はもちろんのこと、限定品や終売品も含めてご紹介します。
「イーグル・レア 10年」
容量 | 700mL |
度数 | 45% |
受賞歴 | 2022 International Spirits Challenge:金賞 2022 International Wine & Spirit Competition:銀賞 2022 Ultimate Spirits Challenge:ファイナリスト 他多数 |
今回ご紹介する「イーグル・レア」のラインナップの中で、唯一誰でも手に入れられるのが「イーグル・レア 10年」です。
以前はボトルに「シングルバレル」という表記がありましたが、現在はなくなっています。
ハチミツのような甘さ、ナッツのような香ばしさ、ハーブやシトラスのような爽やかさがあり、複雑で上品な風味が楽しめます。
「イーグル・レア 17年」(毎年限定生産)
容量 | 750mL |
度数 | 約45~50.5%(リリース年によって異なる) |
受賞歴 | 2022 International Spirits Challenge:金賞 2022 International Wine & Spirit Competition:銀賞 2022 Ultimate Spirits Challenge:チェアマンズトロフィー(最高スコア) 他多数 |
「イーグル・レア 17年」は、バッファロートレース蒸留所がリリースするウイスキーの中でも最高級ラインの銘柄です。
生産数が少なく、日本に輸入されることはほとんどありません。
蒸留所公式サイトによるテイスティングノート(日本語訳)
アーモンド、シガーボックス、シナモンを思わせる香ばしい香りは、ほとんどワインのような個性を持っています。繊細でドライな中盤は、レザー、バニラ、タバコの味わいです。このバーボンは余韻が長く、レザーとトフィーのヒントで締めくくられます。
引用:Eagle Rare 17 Year-Old
2000年以降毎年リリースされていますが、使われる原酒の熟成年数や蒸留方法が違うため、味わいが毎年わずかに異なります。
「ダブルイーグル ベリーレア」(限定品)
容量 | 750mL |
度数 | 45% |
「ダブルイーグル ベリーレア」は「イーグル・レア 10年」の2倍の熟成期間(20年熟成)を経て造られることから、商品名にダブルと名が付き、ボトルのキャップと底部の2箇所にイーグルの装飾が施されています。
生産数が非常に少ないため、日本では基本的に手に入りません。
1本1本にシリアルナンバーが書かれた証明書が付属する、コレクター垂涎のウイスキーです。
蒸留所公式サイトによるテイスティングノート(日本語訳)
オーク樽で20年間熟成させた後でも、このバーボンウイスキーは驚くほどバランスが取れています。バニラ、トーストしたオーク、キャラメルのヒントが、優雅に熟成された樽の風味へと導いてくれます。今まで味わったことのないような味わいです。
引用:Double Eagle Very Rare
「イーグル・レア 10年 101プルーフ」(終売品)
容量 | 750mL |
度数 | 50.5% |
「イーグル・レア 10年 101プルーフ」は、1970年代から1980年代後半にかけて流通していたといわれています。
現在流通している「イーグル・レア 10年」との違いは、オールド プレンティス蒸留所(現フォアローゼズ蒸留所)で造られていることと、度数が少し高めに造られていることです。
70年代は上記画像とわずかに違うボトルデザインだったようですが、ラベルの変化はあまりないことから、味わいや製法もそこまで大きな違いがないと考えられます。
「イーグル・レア 15年」(終売品)
容量 | 750mL |
度数 | 53.5% |
「イーグル・レア 15年」は、1990年代に流通したウイスキーです。
日本向けに特別にブレンドされたウイスキーで、ラベルの右下に「ウイスキー」と日本語で表記されています。
筆者は一度飲んだことがあるのですが、ほんのり感じるオールドボトルならではの落ち着いた風味と、バニラやバナナのような甘さ、スパイシーな余韻がありました。