ドル/円140円まで上昇!為替介入に注意するべき?

この背景は、金利の上昇それから日本株が上がってますよね。 それでリスクオンになって「リスクをとりたい」「円を売りたい」という人がいて、それから海外の連中が日本株を買って、ヘッジのために円を売ってドルを買っているんですよね。それと、私を含めた短期的にドルが下がると思ってた人たちのショートスクイズもいて、いろいろあって140円っていうのは抵抗なく上を切ったんですけれども。確かに海外の連中からも「為替介入はあるのか?」っていうふうな質問が来るんですけれども、為替介入は出ないのかなという気がします。

昨年の介入のときは、余りにもボラティリティーが高いということで、これではもうどこまでも行くかもしれないということで為替介入をしましょうと、米財務省も確かにボラタイルだということでOKしたんですが、今ちょっとボラタイルというような過熱感はないですよね。私にしてみれば過熱感があるんですけど。

市場はですね、さっき言ったような理由でドルが買われているわけなんで、ここでその介入でもって抑えようというふうな気はまだないかもしれません。ただ鈴木財務大臣がですね、先週「為替相場はファンダメンタルズを反映すべきであって、今の相場を注視している」と言いましたね。ということは、財務省もやっぱりちょっとこのピッチでの円安を気にしていることは事実ですね。今の時点で為替介入が出るっていう話は聞いてないですけど、そろそろという気はします。ですから、昨年の11月の戻し高値の141.15円あたりを市場は意識してますけれども、それを超えると142.50円辺りまでいくかもしれませんが、そこら辺になると為替どうのこうのって話が 出てくるかもしれませんよね。ですから、私はまだ中長期的にはドルは下がると思っているものですから、ちょっとドルを買う気はしないんですけど、かといってドルを売ると短期的なトレンドに逆らいますし、またスワップコストがかかるので、ちょっと我慢をしたいと思っています。 個人的な意見ですけれども、そろそろいいところに来ているとは思うけれど、あんまり無理してドルを売る必要はないと、待ちましょうという感じで見ております。

専業トレーダー 子供に職業を聞かれたら・・・?

お父さん大変ですね。大変難しいお答えをしなきゃいけないと思うんですけれども、私は為替のトレーディングばかりやってしたけれども。銀行でやってました。2001年に辞めてから皆さんと同じ個人投資家としてちょびちょびやってはいます。要するにお子さんに対する説明としてはですね、やっぱり為替とかよくわからないと思うんで、投資家であるというふうにご説明されたらいかがですか。

やさしくですよ?金融商品には株とか為替とかそれから不動産とかいろいろありますけれども、お父さんはそのうちの為替をメインにやってるんだよと。銀行とか商社とかいろいろあるけれども要するに為替というのは、例えば日本が物を売った場合は外貨をもらえるのでそれを円に変えますよねと。あるいは、石油を買うときは 円を売って油を買いますよね。そのときに為替相場というのは動くんですよと。それでもしお父さんがこれは下がりそうだなと思ったら例えばドルを売るとか、あるいは逆に上がりそうだなと思ったらドルを買ってそれを売買の取引をしているんだと。いわゆる日本経済にとって為替というのは非常に大事なものなので、お父さんはそれにある程度貢献してるんだよと。「どうして銀行に行かないの?」って言われたら、お父さんは自分の会社でやっているようなものだと。だから自分の家で自分の会社のようなもので社長さんなんだよと。社長さんがいろいろな経済状況を見ながら、お金の価値が動いたりするんで、それをうまく取って利益をあげようとしてるんだよっていうのはいかがですか。

難しいですよね。ですから為替とか株とかそういうのは、お子さん分からないと思うんで、いろんな取引があって、ものの価値が上がったり下がったりするんで、そのいわゆる上下の動きを非常に的確に見てで取引をするんだよっていうふうにご説明なさったらいかがですか。まだお子さんが「わからない」とおっしゃったらですね、ちょっともう少し私も考えますからグッドラックです。

【酒匂隆雄のFXお悩み相談室】

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2023/6/1~

目次

0:00 オープニング
0:05 ドル/円140円まで上昇!為替介入に注意するべき?
1:58 専業トレーダー 子供に職業を聞かれたら・・・
3:45 お悩み・相談を大募集!

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皆様からお寄せいただいた外国為替に関する素朴な疑問や、FXの取引手法に関するご質問などに、往年の東京市場の名外為ディーラーである酒匂隆雄氏がお答えします。

酒匂隆雄のFXお悩み相談室
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)
酒匂隆雄
酒匂隆雄氏
酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表 1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で敏腕ディーラーとして外国為替業務に従事。その後1992年、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長に就任。 その一方で2000年には日経アナリストランキング・為替部門にて第1位を受賞するなど、コメンテーターとしても高い評価を得ている。

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