本記事は、末岡由紀氏の著書『お金の引力』(サンマーク出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

将来のインフレ計画、受動的収入で利益を得る実業家
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日本で資産1億円以上のお金持ちはどういう職種か?

前に、どんなに一生懸命働いても年収450万円にならないような仕事なら転職も視野に入れるべき、と話したよね。

でも仕事の価値は年収だけでは決められない。どうしてもその仕事が好きで続けたいなら、仕事をやりながら別の方法で並行して稼ぐ方法がある。その方法が、ここで話してきた資産を持つことなんだ。

たとえば僕の知人は、以前は大型量販店の営業として働いていた。

どんなに頑張って成績を伸ばしても、年収はそれほど上がらなかった。そこで思い切って不動産投資を始めた。

7年後には、アパート10棟、戸建て2棟、マンション103室、テナント3件を所有し、年収は約1,800万円に達した。

彼は今、本来やりたかった農家の仕事を続けながら、不動産が生む利益を得ている。農家の仕事だけでこの年収を得るのはむずかしいだろう。だが、不動産ビジネスと並行することで、本来やりたかった仕事をしつつ年収1,800万円を得られているのだ。

このように資産を持てば、たとえ年収の低い仕事だとしても、それを続けながら別の収入を得られるんだ。ただし所有している資産が利益を生むように管理するには、それなりの資金と時間、そして体力と気力が必要だ。

勤務時間が午前9時から午後5時までなどと決まっている職場では、1日働けば、体力も気力もそれなりにヘトヘトになるだろう。資産を管理するエネルギーはどれくらい残るだろうか。

ちなみに、知人の彼が資産を所有・管理するために借入した総額は約6億円。

「借金」の考え方を学んだことのない君にとっては、きっと驚きの額だろうね。

不動産ビジネスの世界では特別に大きな額ではないけれど、それでも約6億円を管理するためには相応の時間と労力、集中力が必要になる。

これを会社員としての仕事と並行してどこまでできるかと考えると、会社員にはそれほど時間やエネルギーが余るとは思えない。つまり、お金持ちになろうとするとき、やはり会社員という立場は非常に不利なんだ。

そして実際、日本で資産1億円以上のお金持ちは、芸能人やスポーツ選手などの特殊な技能を持つ人が全体の2割、企業経営者が4割、不動産所有者が4割なのだそうだ

だから君が本当にお金持ちをめざすなら、僕は起業を勧めたい。

僕は32歳のときに起業したけれど、起業はもっと早い時期、若ければ若いときほどいいと思っている。高校生起業家も全国で少しずつ増えている。僕は全国の大学で無料講演会をしているので、興味がある人は聞いてほしい。

年収2,000万円になるためのお金の知識
  • お金持ちをめざすなら起業がいい
お金の引力
末岡由紀(すえおか・よしのり)
投資家。日本人トップ1%以内に入る資産家。 1976年、北海道生まれ。風呂なし市営住宅に母子家庭で育つ。中学卒業後、陸上自衛隊少年工科学校に入学するも、厳しい訓練の日々の中で人生の方向性を見失って2年で中退。札幌の通信制高校に転校し、1年浪人後に札幌大学入学。大学卒業後、パチンコ店を経て不動産賃貸仲介会社に転職。預貯金391円だったが、「お金持ちになる」と決意。1年後に全店約300人の営業職のなかで年間トップセールスとなる。 32歳で不動産会社、パーフェクトパートナー株式会社を起業。一族で1,000室以上の賃貸マンションを運営し、12ヘクタールの食用とワイン用のぶどう、栗、いちごを栽培する農地も保有。資産は10億円を超える。また、スタートアップ22社の株主となり、エンジェル投資家としても活躍。 現在、子供6人の8人家族で仲良く暮らしながら、多くの人に成功哲学や、夢のかなえ方を伝えるために、出版、講演、楽曲・映画製作などの活動に取り組んでいる。2024年、札幌で国際映画祭を開催する発起人としても、活動中。 著書に5万部のベストセラーとなった『金持ち列車、貧乏列車 成功者だけが持つ「切符」を手に入れる方法』(幻冬舎)がある。

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