センチュリー21 レイシャス

センチュリー21 レイシャスは、日本全国に1000店舗のフランチャイズ加盟店があるセンチュリー21グループの中で唯一のマンションデベロッパーだ。自社ブランドの投資用マンション「ディアレイシャス」はファミリーマンションと同等の品質や専用アプリの提供などさまざまな付加価値があり、購入者、入居者の両方から好評を得ている。

生命保険や相続コンサルタントなど新たな事業にも乗り出し、ソーシャルレンディングの活用で経営課題を解決。「資産運用のすべてができる『レイシャスワールド』の実現を目指す」と語る住吉秀一代表取締役に話を聞いた。

▽お話をお聞きした人:代表取締役 住吉秀一
不動産会社にて支店長、営業本部長執行役員を歴任し、2011年に現在のセンチュリー21 レイシャスを設立(*2013年、センチュリー21加盟)。タックスプラン、リタイアメントプランを絡めた不動産コンサルティングに定評がある。AFP、宅地建物取引士。

資産運用のすべてを担える企業へ

――まず、住吉代表のご経歴について簡単にご紹介ください。

1994年に建設会社に入社しました。当時はバブル景気の名残があり、待遇面でも恵まれていたのですが、景気の波が落ち込むとともに徐々に収入面で厳しくなっていきました。そんな中、自ら市場を切り開く営業の仕事をしたいと考え、1999年に不動産会社に転職しました。

神奈川県横浜市の投資用マンションを専門に扱う会社で営業として充実した日々を送っていました。しかし、リーマンショックなどの影響で事業規模を縮小しなければならない事態に陥りました。

私自身、数百人のお客様にマンションを販売した責任もありましたし、何よりお客様と社員を中心に考える会社を作りたいと考え、2011年に当時の同僚らと5人で起業しました。

――社名「レイシャス」にはどんな思いが込められているのでしょうか?

「Real Estate Investment(不動産投資)」の頭文字を取って「REI」、それに「高価な、貴重な」という意味の「Precious」の後半部分をつなげて「REICIOUS」としました。Iには「Innovation(革新)」の気持ちも込めています。不動産投資を高価なものにしたい、不動産に革新を起こして貴重なものにしたいという起業時に抱いた決意の表れです。

――2013年にセンチュリー21に加盟した経緯と理由を教えてください。

センチュリー21 レイシャス

以前、勤めていた不動産会社も加盟店で、センチュリー21の名前があるから営業がしやすかったという部分がありました。その後、当社の設立から2年ほどが経過した頃にセンチュリー21主催のセミナーに参加し、そこで担当者の方とお話をする中で、レイシャスの名前だけでは手にすることが難しいブランド力を得ることができるのではないかと考えて加盟を決めました。

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――加盟したことで得られたメリットを教えてください。

主に3つあります。1つ目は知名度です。全国に1000店舗のフランチャイズ加盟店があり、売買仲介フランチャイズとしては最大の規模です。特に関東や関西での知名度は90%を超えており、お客様に安心をお届けできます。

2つ目は加盟店間取引です。大半の加盟店は地域密着型の売買仲介会社であり、センチュリー21の中で取引をすることで双方にメリットがあります。弊社は加盟店の中では唯一のマンションデベロッパーなので、他の加盟店から都心部の土地をご紹介いただく流れができており、大手仲介業者が情報をつかむ前に良質な土地の情報を仕入れることができます。

3つ目はネットワークです。センチュリー21では全国1000店舗、6000人の営業マンの成績がすべて可視化されていますので、お互いが切磋琢磨しながら成長できます。また、加盟店の経営者同士のつながりも深く、相談などがしやすい環境であることもメリットと言えます。

――マンションデベロッパーということですが、御社の現在の事業内容について簡潔にご説明いただけますでしょうか。

メインは投資用マンションの開発と分譲です。「Dear Reicious(ディアレイシャス)」という自社ブランドの投資用マンションを開発し分譲しています。オーナー様の主な購入目的は年金対策や生命保険代わり、節税、資産運用、相続対策などになります。

センチュリー21 レイシャス

また、ご購入いただいた方向けに賃貸募集や管理、建物管理を行い、入口から出口まですべてワンストップで行うことでオーナー様の負担軽減に努めています。さらには生命保険や売買仲介、相続コンサルタントなどの事業もスタートし、資産運用をすべて当社で完結できるように整備を進めています。

――保険や相続コンサルタントなどは専門性の高い分野だと思いますが、社内に専任スタッフがいらっしゃるのでしょうか。

保険につきましては昨年、13社ほどの代理店になりました。投資用マンションの購入は保険と親和性が高く、マンションを購入して保険の見直しするという方が多くいらっしゃいます。以前は外部の代理店に委託していましたが、不動産の営業部から何人か配属し、新規の募集も行って、専任スタッフが業務にあたっています。以前、委託していた個人代理店の方にも顧問のような形で入っていただいています。

相続につきましては、当社が加盟しているセンチュリー21に「相続コーディネーター」という資格があり、その他に「相続実務士」という民間資格もありまして、これらをスタッフが取得し、相続の提案ができるようにしています。保険や相続の業務は今後さらに充実させていく予定です。

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――さまざまな事業を手掛ける中で、競合優位として打ち出せる部分をご紹介ください。

マンション経営は物件をご購入いただいてからがスタートです。多くの流通会社や中古専門業者は売却、賃貸管理のお手伝いはできますが、建物の管理まではできません。当社は仕入れから販売、賃貸管理、建物管理、二次売却と、入口から出口まですべてワンストップで行うことで、オーナー様が持つ不動産の資産をお守りしています。

また、センチュリー21のネットワークを活用した売買仲介や相続コンサルタント、生命保険のプランニングも行うことができますし、オーナー様や賃借人様へのサービスにも力を入れています。

――自社ブランドマンション「Dear Reicious(ディアレイシャス)」シリーズについてご説明ください。

弊社のお客様は、大企業の部課長クラス、会社経営者、医師、大学教授、研究者、公務員など「忙しい高属性のお客様」で、資産運用に対して時間や労力をかけることが難しい方々です。そのような方々に資産運用を提供するには、手間のかかることは極力、排除しなければならないため、空室リスクの少ない都心の近くに立地を絞って開発を行っています。「ディアレイシャス」は長期運用を目的とするマンションですので、建物のグレードもファミリーマンションと変わらないほどのクオリティーで、20年、30年経っても賃借人が絶えない物件を目指しています。

センチュリー21 レイシャス
(画像=ディアレイシャス「矢場町」)

また、新しい物件はIoT化されており、外から家電の操作が可能です。入居者様向けの専用アプリも用意しており、それを通じて企業向けの福利厚生サービスを無料でお使いいただけたり、飲食店や旅行代金の割引サービスを受けたりできます。また、いろいろな分野のeラーニングを受講出来たり、当社が主催するセミナーやイベントに参加できたりします。

好立地でグレードも高く、さらにIoTマンションであって、アプリを通じていろいろなサービスを受けられるということで、賃借人様に「ディアレイシャスに住んでよかった」と感じていただけていると思います。

アプリについてはオーナー様にもほぼ同じサービスを受けられるものを用意していますし、マンション管理組合の書類や賃貸収支表などもアプリを通じて閲覧できるようにしています。

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真のウェルスパートナーを目指す

――今回、ソーシャルレンディング実施を決めた理由と、対象となるプロジェクトや資金使途を教えてください。

当社の経営課題として、開発を続ける中で建築費や設計費などの支払いで、長期間にわたって資金が寝てしまうというデメリットがあります。ソーシャルレンディングはその課題を解決できるものですし、投資用マンションの購入に限らず、短期的に利回りを求めている方にも貢献できるのではないかと思い、実施を決めました。今回、自社ブランドであるディアレイシャスシリーズの建設等に係る資金として活用する予定です。

――今後の事業構想、目指すべき事業ビジョンについて教えてください。

当社は東京で投資用マンション事業を始め、それを名古屋にも持ち込んで、ある程度の成果を出すことができています。次は北海道の札幌市で事業を成功させたいと考えております。札幌は過ごしやすい気候や魅力的な食文化があり、北海道観光の拠点でもあります。また、北海道新幹線の新函館北斗・札幌間が2030年に開通する予定となっており、都心部では急ピッチで開発が進むなど、今後さらに注目されるはずです。

この札幌の事業につきましては、すでに第一号物件の土地の取得が完了しておりますので、今後1~2年ほどで竣工まで持っていきたいと考えています。とは言え、東京でのやり方をそのまま踏襲するわけではありません。札幌にはワンルームという文化がほとんどありませんので、広めの物件を作るなど、土地柄に応じた形で進めていく予定です。また、いずれは大阪、福岡など他の大都市圏にも進出したいと考えています。

そして、「レイシャスワールド」の実現です。弊社は投資用マンションを通じ、忙しい高属性のお客様に対して将来の収入作りのお手伝いを行っています。ただ、投資用マンションは資産運用の手段の一つにすぎません。

投資用マンション以外の不動産取引や資産運用については関わりが薄かったのですが、これからはすべての分野をワンストップで行うことで、本当の意味でのウェルスパートナーになりたいと考えています。

売買仲介や賃貸仲介、相続コンサルタント、生命保険などの事業はすでにスタートさせていますので、今後は不動産特定事業やIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)などの事業にも進出し、オーナー様、賃借人様の資産運用をより幅広くお手伝いしたいと思っております。

さまざまなサービスを提供し、レイシャスを通じてあらゆる資産運用ができるという形が広がっていく。それが「レイシャスワールド」の理想的な姿です。

センチュリー21 イメージキャラクター ケイン・コスギ
(画像=センチュリー21 イメージキャラクター ケイン・コスギ)

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