この記事は2023年6月26日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=tippapatt/stock.adobe.com)

2023年6月26日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、カナダドル以外の通貨は下落に転じており、全般ドル買いの流れとなっている。

円は下落通貨のなかでは中位(-1.32%)だが、米ドル/円は2週連続で陽線をきざみ、年初来高値143.87円まで上伸している。

直近2週間の主要中銀の政策発表を終え、日本のみが粘り強く金融緩和を継続と、再び諸外国との金融政策の格差が拡大している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は月末、週の半ばにかけて決済・送金のドル需要から、ドルは全般底堅く推移する可能性が高い。本日26(月)~明後日28日(水)の日程でポルトガルの保養地シントラでECBフォーラムが開催される。

かつて2017年、当時の元ドラギECB総裁がこの地で「デフレはインフレに変わった」と発言、夏場にかけてのユーロ買いの着火点になっている。最終日には、植田日銀総裁含めた主要中銀幹部のパネルディスカッションが予定されている。

今後の金融政策に関し、各国の事情も踏まえ意見交換するとみられ、要注目のイベントだ。米ドル/円では、昨年9月22日(木)の最初の円買い介入点145円台が近づく。けん制発言に注意しつつ、円売りは継続だろう。

今週は米ドル/円で142.00~146.00円、ユーロ/米ドルで1.0800~1.1000ドル、ユーロ/円で154.00~158.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。