この記事は2023年6月28日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Vladimir/stock.adobe.com)

2023年6月28日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日27日(火)は米ドル/円が一時144円を突破したほか、ユーロ/円は157円台、英ポンド/円も183円台まで上昇するなど、円安の勢いはなかなか衰えない。

本日28日(水)ECBフォーラムにて日米欧英の中銀総裁によるディスカッションが予定されており、植田日銀総裁から政策変更に関する発言があればゲームチェンジだが、「粘り強く金融緩和を継続」といつものスタンスを示すようであれば、円の独歩安は続くだろう。

ただし、円安が進む中、本邦の為替介入には警戒感が漂っており、神経質な展開となっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は、目先のターゲットとして145円が視野に入る。マーケットは、昨年実弾介入した145円台までは介入はないだろうと考えており、催促相場のような動きになりやすい。もちろん、口先介入が上値を抑える形にはなるが、AIが機械的に売り込んだところは買い場だろう。

また、昨日27日(火)発表された米耐久財受注や米新築住宅販売件数、米消費者信頼感指数などの米経済指標が軒並み市場予想を上回った。米景気の底堅さが確認されたことは、米国の「年内あと2回の利上げ」に現実味を持たせる。米ドル/円の上昇傾向はもうしばらく続くのではないだろうか。

▽米ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。