成功している経営者であれば、多少お金がかかる趣味であっても、難なく続けることができる。たとえば「ゴルフ」や「船」などが挙げられるが、お金持ちらしさを醸し出したいからといって、あえて無理をしてそのような趣味を持つ必要はない。
つまり、ゴルフなどに比べるとはるかにお金がかからない「アニメ」を趣味にしても、もちろんいい。逆に、経営者がアニメを進んで趣味にすることにはいくつかの効果があり、それらは決して軽視されるべきものではない。具体的に説明していこう。
目次
「純粋な趣味」としてのアニメの魅力は?
経営者うんぬんという話は置いておいて、いったん、アニメの純粋な魅力に触れておこう。アニメは何よりエンターテインメント性が高い作品が多く、観て楽しむことによってストレス解消できるのは言うまでもない。
よく読書とアニメを比較する際、読書は「能動的」、アニメは「受動的」と言われることがある。読書は自ら能動的に文字を追い、脳内でイメージを膨らませながら読むことが求められることも多い。
アニメはすでに可視化された画像が自然と目に入ってくることから、気軽に楽しめるという点ではアニメに軍配があがる。
だからといって読書の良さを否定するわけではないが、人間誰しも疲れているときはあり、そのようなときにただただボーっとしながら楽しめるエンタメは、結構貴重だ。
経営者がアニメを趣味にする効能3つ
アニメにはそもそも上記で挙げたような魅力があるが、ここで本題に戻ると、経営者がアニメを趣味にすることで得られる効能は別にある。3つ挙げていこう。
若者世代の趣向や消費志向が見えてくる
まずアニメというものは、そのほとんどが若い世代をターゲットに製作されている。そのため、特に新しいアニメを視聴する機会が増えると、20代を中心としたZ世代や、いずれ社会を担っていく子どもたちの世代の趣向や消費志向がみえてくる。
たとえば最近のマンガやアニメでは「異世界転生作品」が注目を集めている。おおまかにいえば、主人公が現実世界からゲームのような世界に転生し、そこで大いに活躍するといったストーリーの作品が多い。
このような作品の人気が高い背景についてはさまざまな指摘があるが、たとえば無意識に現実逃避をしたいと感じている若者が増えていることがよく挙げられる。
経営者が事業で成功を積み重ねていくには、このようないずれ消費の主役となる若い世代の趣向を知っておくことは非常に重要であり、アニメを観ることはその趣向の手掛かりを知るためのきっかけになる。
「共通点」が関係性にプラス効果
若い世代と仕事をする際には「共通点」があれば、関係性が深まりやすい。アニメを趣味にすることで、共通点を得ることができる。
他の人に対して自分の印象が強く残る
経営者の趣味といえばゴルフや釣りが定番だが、もしあなたが「アニオタ」級にアニメ好きなら、経営者コミュニティの中では一風変わった存在としてほかの社長の目に映る。
ということは、自分の印象をほかの経営者に強く残せるということだ。そこから新たな人間関係が生まれ、ゆくゆくはビッグビジネスを手掛けるパートナー関係に発展していくかもしれない。