この記事は2023年8月30日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年8月30日(水)の午前11時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。
現在の為替相場の傾向や相場観
今週の為替相場は月末を控えていることもあり、乱高下。昨日29日(火)のロンドン市場は、米長期金利の上昇や月末のリバランスによるドル買い需要も噂される中、ドル続伸。米ドル/円は一時147.37円と昨年11月以来約9カ月半ぶりの高値に到達。
しかし、8月米消費者信頼感指数が106.1と予想の116.0より弱い数字となった事に加え、7月米JOLTS求人件数が882.7万件と予想の946.5万件を大幅に下回り約2年ぶりの低水準を記録すると、米長期金利は急低下。同時にドル売りに。米ドル/円は前日の安値である146.28円を下抜けて一時145.67円まで急落。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米金利は反落したといっても依然として高水準で推移。米ドル/円は150円台にむけて上昇継続とみるが、日銀による介入警戒感も根強い中、米ドル/円は高値を追わず、あくまでも押し目買いスタンス。
以前から注目していているスイスフラン/円は、本日30日(水)午前10時30分時点で166.20円レベルと再び史上最高値更新を視野に。戦略としては米ドル/円、スイスフラン/円の押し目買いで臨みたい。
▽米ドル/円日足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。