この記事は2023年9月12日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年9月12日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。
現在の為替相場の傾向や相場観
9日(土)の読売新聞に掲載された植田日銀総裁のインタビュー記事で円高に向かった。ただ、この効果は永続するものでもないと思う。
とはいえ、一部の海外勢は「マイナス金利解除」というヘッドラインに釣られているので、来週22日(金)の日銀政策決定会合は大きなポイントになってくると思う。
直前にはもしかしたら政策変更があるかもしれないという思惑で少し円高に向かう可能性もある。しかしながら、何もなければ反動で大きく円安に動くという結果になりそうだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
植田日銀総裁の記事に関しては、あの内容で米ドル/円が2円動いたのはちょっと反応が大きすぎると個人的には思っている。
今週は明日13日(水)にCPI、14日(木)ECB理事会が焦点。WSJのニック・ティミラオス氏が最近書いた記事によると、FRB内部は政策据え置きにかなり傾いている模様とのこと。そのため、今が米金利のピークという可能性が高まっている。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。